レッドグラティアスと大竹正博厩舎

大竹正博厩舎(美浦)】
タイプ:バランス型
出走数:普通

レッドグラティアスが預託されている大竹厩舎。
ルージュバックで一躍有名になり、
ブラストワンピースでついに天下を取った厩舎。
元々大竹調教師は獣医だった経歴があるとの事で、
しっかりと馬のコンディションを考慮しながらローテーションを組んでいる印象を受けます。

調教としては追い切りでコース追いを重視し、
追い切り以外の乗り運動の量も豊富という、
美浦の厩舎に多い調整過程を踏んでいる厩舎で、
比較的中距離に適正の寄った馬が多いという印象。

レッドグラティアス社台ファームでしっかりと乗り込まれ、
年明けの3歳2月にデビュー戦を迎える。
この遅めのデビューは厩舎の方針も然ることながら、
社台ファームからの移動が慎重だったためと言う経緯もありました。

代表馬のルージュバックやブラストワンピースの戦歴を見ると分かる通り、
出走に関しては比較的慎重な姿勢を見せるものの、
使えるところでは適正条件をしっかりと使っていくというバランス型。
ルージュバックやブラストワンピースの仕上げ型から「餌やり師」「登録師」と不名誉な言われ方をしているが、
個人的には外厩としっかり連携して無駄の無い出走ローテーションを組んでいる、
良く言えばトレンドに沿った方針の厩舎だと思えます。

レッドグラティアスに関しては、
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正直芝の大きいところを、、、と思って出資したわけではなく、
シンボリクリスエス産駒らしく馬格と丈夫な体質を活かして、
堅実に上り詰めていく馬として複数口の出資を決めました。

前脚にソエが出やすい体質で、
馬体も思ったより重めのダート馬に育ったレッドグラティアスは、
前走の未勝利戦で惜しくも2着した後に、
例によってソエが出て短期放牧を挟んだ後、
帰厩して距離延長のダート2100m戦を目指して調整されています。
ブラストワンピースやルージュバックインカンテーションなどのオープン馬を見て思う通り、
馬の適正に合ったローテーションを組んで、
納得の出走をしてくれるというソツの無い厩舎という印象。

今後も恐らくG1馬をコンスタントに輩出すると思うし、
外厩との連携や騎手、ローテーション選択に大きな間違いの無い調教師なので、
特にノーザンファーム生産の中距離馬などでは、
安心して出資できる厩舎なのかなと思っています。


レッドグラティアスは主にミホ分場を放牧地として活用されていて、
気性面を考慮して障害練習やゲート練習を取り入れながら、
着実に進歩を見せています。

掲示板などで揶揄されている以上に、
良い意味で馬に厩舎の色や方針をしっかりと反映させている厩舎に思えます。

今のところ大きく人気する厩舎では無いですし、
今後も出資したい馬の預託先だった場合は、
プラス材料として検討していきたい厩舎だと考えています。

出資馬検討の際は、
是非とも参考にしてください!