【凱旋門賞】過去3年の血統傾向を考察

ついに今年もやってきました。

 

凱旋門賞

 

今年は日本馬も4頭が参戦表明をしており、

かつ欧州の現役最強馬エネイブルの3連覇がかかる1戦とあって、

我々日本の競馬ファンにとっても例年以上に注目度が高いレースとなりそうですね!

 

ここではそんな凱旋門賞で、

過去どんな血統の馬が上位に来ていたのか、

考察していきましょう。

 

令和の馬券会計学 (革命競馬)

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【2018年】 勝ちタイム:2:29.24

①エネイブル(英) 牝4 デットーリ58

Nathaniel×Sadler's Wells×Shirley Heights×イルドブルボン

(Sadler's Wells 37.50% 3 x 2、Nearctic 12.50% 5 x 5 x 4、Hail to Reason 6.25% 5 x 5

→エネイブルの最大の特徴は、やはり父方の3代父と母父がSadler's Wellsで有る事による強烈なインブリードで、そこに英的名血であるShirley Heightsが重なって、

非常にヨーロピアンな血統構成になっていますね。

主戦のデットーリ騎手が「スピードもスタミナもすべてを備えたとてつもない馬」と評しているように、決してパワーとスタミナだけの馬ではないようです。

 

スピード要因の一つはHail to Reason5×5のクロス、そしてもう一つは日本でも種牡馬として活躍した、イルドブルボンの存在だと考えられます。

パワーの面では日本でも怪物グラスワンダーの父として名高いSilver Hawkを父母父に持っていて、Hail to Reasonのクロスはパワーの増幅の役目も兼ねているんですね~

 

ここまでの臨戦過程は「完璧」で、

3連覇というとてつもない偉業を果たせるかどうか、非常~に注目ですね!

 

②シーオブクラス(愛) 牝3 ドイル55

Sea The Stars×エルナンド×Caerleon×Young Generation

Miswaki 18.75% 3 x 4、Nijinsky 12.50% 4 x 4、Northern Dancer 9.38% 5 x 5 x 5、
Balidar 6.25% 5 x 5)

 

この馬も欧州×欧州×欧州×欧州というザ☆ヨーロッパ血統ですね。

やはり凱旋門賞では、こういう血統が強いのか!?

 

③クロスオブスターズ(仏) 牡5 シュミノー59.5

Sea The Stars×Kingmambo×Shirley Heights×Northern Dancer

Mr.Prospector 18.75% 4 x 3、Northern Dancer 12.50% 5 x 5 x 4

 

欧州型ミスプロ系の組み合わせでミスプロのクロスが発生していますが、

やはり構成はヨーロッパ主体の血統。

Shirley Heightsの血を持つ馬が1、3着に来た年だったのですね。

 

【2017年】 勝ちタイム:2:28.69

①エネイブル(英) 牝3 デットーリ55

同上。3歳のころから怪物でしたね。

 

②クロスオブスターズ(仏) 牡4 バルザローナ59.5

同上。リピーターだったんですね。

 

ユリシーズ(愛) 牡4 クローリー59.5

Galileo×Kingmambo×Shirley Heights×Northern Dancer

Northern Dancer 21.88% 3 x 5 x 4、Mr.Prospector 18.75% 4 x 3、Special 9.38% 4 x 5
Native Dancer 6.25% 5 x 5)

 

どこかで見たような配合ですね・・・(笑)

そうです。クロスオブスターズとは近親関係にあり、

ユリシーズの母Light Shift(2004)は、クロスオブスターズの母Strawberry Fledge(2005)の全姉にあたります。

 

そして父はSea The Stersの半兄のGalileoなので、

クロスオブスターズとはきわめて近い血統構成と言えます。

同じ年に馬券内に来たというのも納得ですね。

8番人気と5番人気だったので、見抜いて的中した方はかなり儲かったでしょうね!

 

令和の馬券会計学 (革命競馬)

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【2016年】 勝ちタイム:2:23.6(早っw)

ファウンド(愛) 牝4 ムーア58

Galileo×Intikhab×Nordico×Martinmas

Northern Dancer 18.75% 3 x 4、Mr.Prospector 9.38% 4 x 5、Hail to Reason 6.25% 5 x 5)

この馬は割とバランス型で、父は欧州のおなじみGalileoですが、

母父にロベルト系のIntikhab(スノーフェアリーの父、ダノンプレミアムの母父)、

そして母系の奥にはTom Fool系の血も持っています。

 

恐らくですがこの年は勝ちタイムも日本の芝2400みたいなタイムだったので、

欧州全部のせみたいな血統よりはこういったバランス型の馬が良かったのかもしれません。(日本のマカヒキは惨敗してしまいましたが・・・)

 

ハイランドリール(愛) 牡4 ヘファナン59.5

Galileo×デインヒル×Marscay×Zamazaan

Northern Dancer 18.75% 3 x 4、Natalma 12.50% 4 x 5 x 5、Buckpasser 6.25% 5 x 5)

 

この馬は香港でも活躍した馬ですので、日本馬の対戦相手として名前を知っている方も多いでしょう。

デインヒルやStar Kingdom系のMarscayといったオーストラリア血脈を持っていて、

この馬のスピードの源泉となっていると思われます。

やはりこの馬もがっつり欧州ではなく、この年の早いタイムに適性がありそうな血統なので近2年とは違った質のレースになったのでしょうね・・・。

 

③オーダーオブセントジョージ(愛) 牡4 デットーリ59.5

Galileo×Gone West×Summer Squall×Fappiano

Mr.Prospector 21.88% 4 x 3 x 5、Northern Dancer 15.63% 3 x 5、Secretariat 9.38% 4 x 5、Native Dancer 6.25% 5 x 5)

 

Galileoばっかりやないか・・・(笑)

アーバンシーの血の影響は本当に恐ろしい影響力を持っていますね。

この馬も父こそGalileoですが、母系には豊富にスピード寄りの米血を持っています。

 

やはりこの年はザ☆ヨーロッパ血統の馬には馬場が合わない年だったのではないでしょうか。

 

■まとめ

予想をする上では、やはり馬場状態がどうなのか・・・という部分も考慮する必要が有りそうですが、

基本的には近2年同様に欧州血脈豊富な馬を重視する方針で良いのでは・・・と思います。

 

その上で、明日以降は有力馬の血統見解を述べていきたいと思います!(^^)/

是非日本馬を応援しながら馬券も当ててこの後のG1戦線に備えたいですね!

 

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勝ち馬がわかる血統の教科書

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