サートゥルナーリアは天皇賞メイチなのか!?問題

今年は実に10頭のG1馬が揃った天皇賞

4歳最強牝馬VS3歳の牡馬大将の一戦ということで、

ウオッカディープスカイの新旧ダービー馬対決でもあった2008年の超豪華メンバーの天皇賞秋を思い出しますね!

 

覚悟の競馬論 (講談社現代新書)

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さて、そんな天皇賞秋というレースですが、

このレースは非常に各陣営、

もっと言うと生産者の思惑が非常に強く現れるレースでもあります。

生産者の思惑=サイアービジネス

つまり2000メートルというスピードとスタミナの狭間にある距離において、

1流メンバーの中で勝利をするという事による、種牡馬価値の向上です。

 

そしてその生産者とは、

もちろんノーザンファームの事です。

 

ここ最近でも昨年の覇者レイデオロは、

キングカメハメハ産駒で牝系がディープインパクトと同じウインドインハーヘアの一族という良血ながら、

サンデーサイレンスの血を一滴も持たないという非常に種牡馬として需要の高い馬でした。

 

そして非社団系の最強馬であったキタサンブラックの極悪馬場の天皇賞を挟んで、

モーリスが勝った天皇賞が有ります。

 

このモーリス。

国内で安田記念マイルCS、そして香港でマイルの王者となった馬ですが、

この天皇賞に出走する時点では2000メートルのタイトルを持っていませんでした。

当時距離不安も囁かれていましたが、

私は迷わずこの馬から勝負しました。

「マイル王モーリスは、間違いなく確信を持ってこの2000メートルのタイトルを取りにきている」

そう思っていたからです。

 

モーリスは戸川牧場という牧場の生産馬で、

そこだけ見ると一見ノーザンファームとは無関係に見えます。

しかしこの馬は馬主がノーザンファーム総帥である吉田勝己氏の奥さんである吉田和美氏。

つまり実質ノーザンファームの馬だったのです。

 

現在は同じく2000メートルのG1として春の大阪杯が新設されていますが、

この天皇賞秋という伝統の2000メートルG1のサイアービジネスにおける価値は、

非常に高いはずです。

 

 

 

前置きが長くなりましたが、

ここからが本題です。

「サートゥルナーリアはこの天皇賞秋というレース、果たしてメイチなのか!?」

 

これはあくまで私の想像で邪推の域なのですが、

答えは「ノー」だと思います。

 

理由としては、

世代限定戦であるとはいえ、

サートゥルナーリアがすでに2000メートルのG1タイトルを2つも持っていることです。

そして同じく世代限定戦とはいえ、

前走の神戸新聞杯を楽勝したことです。

 

おそらく生産者および陣営は、こう考えていると思います。

「ダービーの敗因は距離ではなく、急な乗り代わりと本番の直前まで入れ込んでしまっていたことだ」と。

 

つまりこの馬が今年本当に取りたいタイトルは、

天皇賞秋ではなく2400メートルのジャパンカップだと思うのです。

 

ましてやこの馬は天皇賞秋よりジャパンカップに良績が有り、

国際派でもある角居厩舎の馬です。

 

そして2400メートルG1で良績を上げられていないものの、

種牡馬価値が年々上がっている「ロードカナロア産駒の【牡馬】」です。

ディープインパクト(種付け料4000万)とキングカメハメハ(種付け料1200万)が世を去ったあとで、今後社台グループの最大収益元となるロードカナロア種牡馬価値を上げていく上で、

本当に必要なタイトルは「東京2400のG1を牡馬の産駒が勝利すること」なのではないでしょうか。

 

これはあくまで私の意見であり、

色々なブログなどを拝見すると、

ノーザンファームが勝たせたいのはサートゥルナーリアで、アーモンドアイのメイチはジャパンカップ連覇だ」という意見も有ります。

もちろんこちらが正しい可能性も大いに有ります。

 

しかし、今回予想をする上で非常に重要となるサイアービジネスとの関連を考える上で、

私は「ダービーのタイトルを逃したサートゥルナーリアのメイチはジャパンカップだ」

という意見を推したいと考えています。

 

最後に、

ではノーザンファーム種牡馬価値向上を考えてここを勝たせたい馬は!?

と考えた時に、この馬ではないかという馬を1頭挙げたいと思います。

超良血馬でビックタイトルホルダーながら、

この馬は2000メートルのG1を勝っていません。

ここはそのラストチャンスとも言える舞台!?

 

種付け出来る牝馬は限られるでしょうが、

王道血統の後継種牡馬として、

ノーザンファームはこの馬にはかなり期待しているはずだと思うのですが、、、

 

その答えは週末に明らかになります。

今から楽しみで仕方ないです!

 

ノーザンファームが勝たせたいのではないかという馬はコチラ

https://blog.with2.net/link/?2001983