有馬記念の展望⑧

4歳春

 

苦手な右回りの舞台で、鞍上の「神騎乗」と言われた積極的な捲り策で、

直線は早め先頭から長くラチ沿いを走る事で弱点を克服し、

G1タイトルを奪取したスワーヴリチャード

 

しばらく勝ち星から遠ざかってしまっていたものの、

前走は抜群の坂路追切から内目の絶好枠

それを活かした若き天才の好騎乗でG1二勝目を上げる

 

当然有馬記念でも人気が予想されるこの馬、

非常に取り捨てに悩まされている方多いと思います。

 

今回はそんなスワーヴリチャードについて分析していきましょう!

 

 

「打ちて之を鋭くすれば長く保つべからず(鋭く鍛えた刀は長持ちしない)」

これは中国の古典の言葉ですが、

競馬界で例えると主にノーザンファーム生産馬のような、

「2歳戦から活躍するように牧場で英才教育された馬は、古馬になって長く活躍するのは難しい」

というような事に置き換えられると思います。

 

特にノーザンファームの勢いが絶頂状態にあるここ5年ほどの競馬では、

その傾向が顕著になってきていますね。

 

スワーヴリチャードも2歳戦から活躍していた馬で、

クラシック戦線でも共同通信杯を勝って皐月賞

ダービーへと駒を進めた「エリートNF生産馬」でした。

 

父が晩成のハーツクライ

母父が仕上がり早く2歳戦で強いアンブライドルドズソング

 

この絶妙な補完関係の構成を持ったスワーヴリチャードは、

間違いなく3歳秋~4歳春が強さの絶頂期でした。

 

それはイメージだけでなく、

大阪杯の怪物的な後半ラップからも明らかだと言えます。

 

ジャパンカップで久々のG1を制覇して、

「この馬はまだ頭で買えるんだ」

というイメージが一部の競馬ファンの中に芽生えているのではないかと思います。

 

 

しかし思い出して下さい。

今年のジャパンカップのメンバーを

 

1着→スワーヴリチャード(宝塚記念3着→天皇賞秋7着)

2着→カレンブーケドール(秋華賞2着 ※重賞未勝利馬)

3着→ワグネリアン札幌記念4着→天皇賞秋5着)

4着→マカヒキ(6歳馬で宝塚記念11着→天皇賞秋10着)

5着→ユーキャンスマイル(新潟大賞典1着→天皇賞秋4着)

 

戦前からも言われていましたが、

やはり結果を見ても今年のメンバーは非常にレベルが低かったと、

言わざるを得ないレースでした・・・

 

今回も5番人気くらいにはなると思いますが、

そこそこ人気になるスワーヴリチャード

 

3歳のころから言われていた左回り>>>右回りの適性を持つ馬

 

そしてフレッシュさが求められる有馬記念での、

近年のJC好走馬の相性の悪さ

(※むしろ未出走馬が多いほど)

 

 

断言しますが、

スワーヴリチャードは掲示板も厳しい

 

そのように考えています。

(予想を公開するからにはこれくらい断言した方が気持ち良いですよね・・・笑)