今回は予想ファクターのご紹介。
最終となる後編です。
ここでは、現在私が最も重視しているファクターである、
2つのファクターをご紹介します!
■第2位 厩舎(調教師)予想
「馬主」「騎手」「生産者」と来て、最後のヒューマンファクターとなるのが、
この「厩舎予想」です。
なぜヒューマンファクターの中で最も上位に厩舎が来るのか、
それは、現代の競馬において最も「人の思惑」の中心となるのがこの厩舎という存在だからです。
・「馬主」や「生産者(特に社台系の大牧場)」の期待値
・騎手の采配
・レース選択
・競走馬の後天的な適正
それらがこの厩舎という存在により、
良くも悪くも強く現れます。
「強い馬、期待馬、血統馬→リーディング厩舎→リーディングジョッキー」
という勝ちの連鎖が現代競馬の図式です。
特にノーザンファーム1強の今の時代、
王道の芝中距離路線で活躍する馬、
クラシックで活躍する馬などは、
ほとんどが上記の勝ちのスパイラルに入っている馬ばかりです。
(なので、たまにそういった馬を押し退けて活躍する馬がよりカッコよく見えるのですが・・・)
■2019年のリーディング厩舎(20位まで)
順位 | 調教師名 | 所属 | 勝数 | 重賞 出走 |
重賞 勝利 |
収得賞金 (万円) |
代表馬 |
1 | 安田隆行 | 栗東 | 62 | 24 | 4 | 129,916.10 | ダノンスマッシュ |
2 | 矢作芳人 | 栗東 | 54 | 67 | 7 | 191,331.30 | リスグラシュー |
2 | 堀宣行 | 美浦 | 54 | 29 | 3 | 97,055.50 | サリオス |
4 | 中内田充正 | 栗東 | 48 | 38 | 8 | 128,505.20 | ダノンプレミアム |
5 | 藤沢和雄 | 美浦 | 46 | 55 | 8 | 131,870.80 | タワーオブロンドン |
6 | 池江泰寿 | 栗東 | 45 | 57 | 3 | 131,680.90 | アルアイン |
7 | 国枝栄 | 美浦 | 44 | 37 | 4 | 124,822.00 | カレンブーケドール |
8 | 音無秀孝 | 栗東 | 43 | 45 | 8 | 131,709.60 | インディチャンプ |
9 | 松永幹夫 | 栗東 | 42 | 21 | 4 | 96,447.00 | ラッキーライラック |
10 | 西村真幸 | 栗東 | 41 | 19 | 2 | 73,037.70 | タイセイビジョン |
11 | 高野友和 | 栗東 | 40 | 18 | 1 | 79,332.00 | フィアーノロマーノ |
11 | 角居勝彦 | 栗東 | 40 | 56 | 7 | 153,872.60 | サートゥルナーリア |
13 | 斎藤誠 | 美浦 | 38 | 29 | 0 | 63,290.30 | シャドウディーヴァ |
14 | 友道康夫 | 栗東 | 36 | 49 | 5 | 146,995.80 | ワールドプレミア |
14 | 木村哲也 | 美浦 | 36 | 27 | 0 | 64,672.10 | プリモシーン |
16 | 須貝尚介 | 栗東 | 35 | 41 | 0 | 84,034.30 | リナーテ |
16 | 石坂正 | 栗東 | 35 | 11 | 0 | 69,129.10 | ラヴィングアンサー |
16 | 藤原英昭 | 栗東 | 35 | 53 | 3 | 100,013.20 | ミスターメロディ |
16 | 寺島良 | 栗東 | 35 | 15 | 0 | 57,552.10 | テルペリオン |
20 | 伊藤圭三 | 美浦 | 34 | 3 | 0 | 43,376.10 | ドーヴァー |
恐らく上記の中には、
その名前をよく見る厩舎が多いのではないかと思います。
そして勝利数の多い少ない、重賞出走や勝利の多い少ないだけではなく、
各厩舎の特色を把握する事で、
「新馬、未勝利~重賞」といったクラスや、「短距離~長距離」といった舞台適性における馬券の取り捨てに非常に有効となります。
上記の2冊は、各厩舎の成績や特色(得意舞台や勝負気配の狙いどころなど)を知る上で、
非常に役立つ珠玉のデータブックです。
私もこの2冊を何度も何度も読み返し、
かつ代表的な所属馬と厩舎を把握する事で、
かなり厩舎ごとのイメージを持つことが出来ました。
特に2019年に厩舎把握で取れた大きな馬券と言えば、
菊花賞でした!
1着:ワールドプレミア→友道厩舎(中~長距離の名門で前年の菊花賞でも2,3着馬が友道厩舎だった)
2着:サトノルークス→池江厩舎(言わずと知れた関西の名門厩舎。菊花賞含め中長距離の多くの大レースを制している)
3着:ヴェロックス→中内田厩舎(抜けた1番人気のヴェロックスは、中長距離重賞にほとんど出走実績すらない中内田厩舎の管理馬で、オッズほどの信頼度は無かったが地力で3着に入った)
上記はあくまで1例ですが、
要は関西のG1で関西の名門厩舎の馬を単純に買えば、
結構おいしい配当が取れたという結果になったのが菊花賞でした。
今年のG1も、ぜひ厩舎把握をしておいしい馬券を仕留めたいですね!
■第1位 血統予想
馬券を買い始め、本格的な競馬ファンになって10数年・・・
様々な予想ファクターを試してきた私にとって、
これ以上なく面白く、的中したときに快感で、不的中の際にも後悔せず、
かつ最も配当の高い馬券を取れるファクターと言えるのが、
この「血統予想」です。
競馬の血統の始まりは、
「三大始祖」と言われる偉大な3頭のサラブレッドの存在でした。
そこから時代を経て様々な名馬が現れては衰退し、
現代の血統勢力図を形成しています。
血統予想というと何やら複雑なイメージを持たれがちですが、
複雑に5代血統表を見て「○○のインブリードが・・・」とうんちくを垂れるのも血統予想なら、
初心者の方が「ディープの仔だから買う!」というのも血統予想です。
その「ディープだから!」と言えるような種牡馬や牝系を、
どれだけ知っているかが血統予想の楽しさや深さに影響してくるのだと考えます。
人間でも同じ父、同じ母から産まれた兄弟が全く似ていなくて性格も運動能力も異なるように、
競走馬の世界でも判を押したように同じ産駒は産まれてきません。
ただ、競馬はブラッドスポーツと言われるように、
長い歴史の中で形成された優れた競走馬たちの「血」が、
その馬の強さやレース適性などを左右する要素としては非常に大きいわけです。
血統の入門としておススメなのは、
血統予想家の亀谷さんが提唱している「日・米・欧」の分類分けです。
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全く異なった特色を持つこの3地域の種牡馬や適性の把握をする事で、
皆さまの競馬予想もこれまでとは全く違ったものとなるはずです。
そういった血統や血統予想の楽しさ、ドラマ性を、
今年は今まで以上に予想において重視し、皆さまにもお伝えしていけるブログにしていきたいと考えています(^^)/
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さて・・・最後になりますが、
2010年頃に出た「ラップギア」という書籍の作者さんが記載されていて、
今でも忘れられない言葉が有ります。
それは「競馬で儲けたいなら予想ファクターは少なければ少ないほど良い」という言葉です。
予想ファクターが多ければそれだけ拾える馬も多くなってしまい、
馬券購入の際も大きい集中投資がなかなか出来なくなる。
半面予想ファクターが少なければ、そのファクターに引っかかる数少ない馬を集中して買えるし、
「オッズや人気」といった外的要因に惑わされず大きな馬券を取れる、
そんな意味でしょう。
しかし、数々の予想ファクターを学び、
そしてレースで実践しては当てたり外したりしてきた私があえて言います。
「競馬ファクターは沢山しておいた方が良い。その中で自分が最も予想して楽しいと思えるものを深堀りして、自分の得意な予想スタイルを見つけて下さい!」
以上、お粗末様でした(^^)/