菊花賞は京都芝3000m
近年はスローからの直線勝負でスタミナ以上にスピードや切れ味が重要になっていますが、
そうは言ってもやはり外周りの3000m
いままで数々の中距離ベストホースや内回りの上がりがかかるレース向きの人気馬達を沈めて来たレースですし、
そしてフィエールマンなどその後天皇賞春でも活躍するような名ステイヤーが、
数多く馬券になっているレースでもあります。
果たして今年の出走馬たちはどうなのか・・・
何頭か気になる馬や人気馬をピックアップして見ていきたいと思います!
キンシャサノキセキ産駒としては珍しく、
芝の中距離をこなせる馬です。
母系のスピードがONになりやすい豪州産の短距離馬で、
産駒にもいの一番にスピードを伝える父ですが、
ガロアクリーク自身は母ゴールドレリックが持つナシュワン(ブラッシンググルーム産駒で母系がディープインパクトと同じイギリス血統)や、
リヴァーマン(欧州のステイヤー血統)が強く出ている感じです。
単純に能力はこのメンバーの中でも高い馬なので、
後は距離ですが京都の3000mで馬券内にくるほどの長距離適性と、
外回り適正は感じませんね・・・
内枠を取れたのでインでどこまでためて直線に脚を残せるか・・・
ですが、このレースでは3連単を買うならヒモで加えるか加えないか、
という存在かなと考えています。
古馬になったらマイルにシフトしていきそうですが、、、
その前に中山金杯とか中山記念とか、出るなら狙ってみたいですね。
2枠3番コントレイル 福永 矢作厩舎(栗東)
ノーズヒルズ×矢作厩舎が送り出す、ディープインパクトの最高傑作牡馬です。
史上初の「父子無敗の3冠制覇」という素晴らしい偉業に挑もうとしています。
その能力の高さはケチのつけようが有りませんが、
血統的には「ディープ×米血ミックス」と言った感じの馬で、
兄弟馬たちとの能力の違いを見ると、この馬は突然変異な感じがしますね・・・
母母フォルクローレは北米の2歳チャンピオンですし、
ディープと相性が良いとはいえアンブライドルズソング×ティズナウ×ストームキャット×ファピアノと北米のスピード血脈を詰め込みまくっていますからね。
ミホノブルボンのように、
ステイヤーに脚元を掬われるシーンが想像出来なくも無いですがどうでしょうか・・・
少なくとも1倍代前半の単勝オッズほどの信頼はおけないと思っています。
3枠6番ヴェルトライゼンデ 池添 池江厩舎(栗東)
(昨年菊花賞を制した兄と同じ3枠を引いたのは良かったですね。
半兄のワールドエースは京都マイルで優れたスピードを発揮した馬ですが、
内在されるスタミナやタフさの片鱗も見せていました。
ワールドプレミアは更におっとりしたタイプで、
ビッグタイトルをモノにしました。
オルフェ産駒以上にメジロマックイーンのスタミナがONになりやすいと見ています。
母マンデラはドイツの血を豊富に持つ馬で、
同じく距離延長は相対的に見てプラスと言って良い血でしょう。
皐月賞の舞台も向くと思って期待していたのですが、
状態が良くなかったようですね・・・
続くダービーでは400mの距離延長+左回り変わりという、
ドイツ血統が得意とするパターンのレースで2強に迫る脚を見せました。
今回、
能力は断然でも血統的に距離不安のあるコントレイルと比べて、
距離を味方にできるこの馬にとっては、
因縁の相手への逆転の大チャンスでしょう。
予想オッズよりも、単勝は人気しないと考えているので、
10倍付近まで単勝オッズがつくなら単勝勝負も有りかなと思っています。
ヒール役として3冠を阻止し2年連続、マンデラの息子の菊花賞制覇となるか。
連勝中で勢いを感じますし、
ハーツ産駒なので距離延長がプラスになりそうな印象で・・・
おそらく想定より人気しそうな感じはあります。
しかし、このレースはホントハーツクライ産駒来ないんですよね。
ワンアンドオンリーもここから下降していきましたし、
マジェスティハーツという馬も人気して飛びました。
この馬も連勝の内容は決して良いものではなく、
前走も前々走も関東圏のレースでしたし、
相手にも恵まれた感じはしますね。
ここは、単純に能力でも足りないでしょう。
この馬も連勝中。
今最も勢いを感じる種牡馬であるエピファネイアの初年度産駒ですね。
母系はリンカーンやヴィクトリーなど数々の重賞ウィナーを輩出したバレークイーンの名牝系で、
母父がディープインパクトという良血馬です!
父エピファネイアの前向きな気性と、
サンデーサイレンス4 x 3の機動力とスピードを武器にしている馬で、
勝負所で素早く動ける強みはありますが・・・
ベストは小回りの2000mという印象です。
ルメール人気しそうですし、
コントレイルとヴェルトライゼンデを個人的に切れないので・・・
この馬は見送りしようかなと。
5枠10番サトノフラッグ 戸崎 国枝厩舎(美浦)
ディープ×母父ノットフォーセールということで、
ダノンファンタジーに近い血統の馬。
戦績を見るとわかるように、
小回りを早め進出して捲くる機動力に優れていて、
相手が弱ければそれで押し切れるし相手が強くなると捲くりきれず、
差す脚もなく・・・といった馬。
母系のスピードとパワー、リファール4 x 5の持続力が持ち味で、
京都外回り3000はいかにも向かないし、
相手強化のここは厳しいと見ています。
6枠11番 バビット 内田 浜田厩舎(栗東)
このレース最大の惑星はこの馬でしょう。
逃げて4連勝は素直にすごいですね。
サンデーサイレンスとタイキシャトルを介したヘイロー4×4の機動力が最大の武器で、
父ナカヤマフェスタと同じく中山芝や阪神芝の非根幹レースで機動力とパワー、
持続力を発揮できるタイプの馬です。
今回課題は2つ。
1つはコントレイルと同じノースヒルズのディープボンドの存在。
逃げて厄介なバビットに、積極的に競ってくるのではないかと考えます。
もう1つは京都3000への適正。
やはり上述したようなコースが得意な馬に見えるので、
父と同じくここは試練のレースになるのでは無いか・・・と見ています。
人気でしょうし、
3連系の抑えかな、という評価です。
7枠14番 ヴァルコス 三浦→岩田康 友道厩舎(栗東)
長距離レースではもはや1番に評価しないといけない友道厩舎から、
今年は血統的にも面白い馬が出走してきます。
父はドイツのノヴェリスト。
ヨーロッパの一流中距離レースをいくつも制した馬で、
距離延長への対応とスタミナは問題ないでしょう。
そして母父ダンスインザダーク。
母父としても2年前にユーキャンスマイルが3着に来ましたね。
さらにさらに、母はディープインパクトの半妹という超良血馬です。
つまりドイツ血統×ダンスインザダーク×ディープインパクトの母系(イギリス血統)という組み合わせなので、
これはかなり重厚な血ですね。
残念ながら三浦皇成が病気のため乗り替わりという事ですが、
京都長距離のレースならこの乗り替わりはマイナスでは無いでしょう。
6番〜7番人気くらいでしょうが、
絶対に抑えたい一頭です。
まあなかなか頭までは厳しいでしょうが、
オッズがつくなら単勝でも狙ってみたい。
コントレイルはもちろん、
ヴェルトライゼンデも6倍付近でしょうし・・・
単勝2頭買いも有りかなと思っています。
ということで今のところ、
◎ヴェルトライゼンデ
◯コントレイル
★ヴァルコス