さて、こちらで最後になります。
今あらためて見ると、当時はかなり馬体重視で検討していますね。
ディープ産駒なんかはそれでしっかりと見極めできている方かな?
と感じるので、
生産×育成×血統×厩舎×募集額
やはりこの5要素をすべて加味して判断していく必要がありますね。
▽当時の短評とそれに関する赤ペンコメント
巷で安すぎる!と話題になるのも分かるかな・・・という感じの馬で、期待の新種牡馬モーリス×クラブのスターホースであるレッドリヴェールの組み合わせで、今年の募集馬で最低価格である3.5万円は、なにかあるのでは・・・と疑ってしまうレベル(笑)。
→残念ながら体質の問題などあったようで、結局デビューはできませんでした・・・
やはり、価格も重要ですが理由不明な安さの裏には何かあるということですね・・・
これはすぐ満口になりそう。
母同様に小柄だが、馬体のバランスや各パーツも丸みがあり悪くない。血統的にはロベルト系の牝馬なので個人的には出資対象外だが、サンデーの4×3や、スクリーンヒーローとステイゴールドのコアであるノーザンテーストのインブリード持ちで、父母の良い所を増幅しようという狙いが感じられる。
この値段ならお買い得でしょう。
→残念ながら今となっては、競走に出てどうか、というのは永遠のナゾになってしまいました。
ただ、結果を考えると見誤っていたのは間違いありませんね(^_^;)
㉚ライカート18 総合評価A
▽当時の短評とそれに関する赤ペンコメント
見た目には母父スウェプトオーヴァーボードの影響でキレイな芦毛で馬体の各パーツ、バランスも素晴らしい。
キズナ産駒は今年の新馬戦線でも活躍しているので、馬体も考慮するとこの価格は魅力だし、今年レッドジェニアルで重賞を制した高橋厩舎という勢いも良い。配合としてはキズナの父ディープが、母系にダマスカスを持つ馬と相性が良かったところを考えると、この馬は父キズナと母系でダマスカスのクロスを持っているのは、珍しいし面白い配合。
友人が出資を検討している馬だが、この馬は心から良い馬だと思っておススメ出来ました。動画の動きも〇
個人的にサンデーの孫種牡馬は出資しない方針なのですが、、
キズナ、リアルインパクト、ワールドエースの産駒には心が揺らぎますね。
㉛セレブレイションキャット18(レッドカムイ ) 総合評価B
▽当時の短評とそれに関する赤ペンコメント
エピファネイア産駒のポテンシャルはまだ不明で、未知の楽しみはある。個人的に好きな馬だったし、種牡馬としてのポテンシャルも高いと思っているので、いい馬がいたら1度は出資したいと思っている。
→結果として種牡馬としてはかなり成功している部類でしょう。
先物買いした方(特にノルマンディーのデアリングタクトやキャロットのエフフォーリア)が勝ちでしたね(^o^)
この馬はエピファ×ストームキャット×アリダーなので、パワーに特化した配合。馬体は割とすらっとしているものの、すでに馬体重も立派だしトモ高でまだまだ馬が変わってきそう。
今後調教を積んでいけば、恐らく大型のダート馬、或いは芝ダート兼用の馬に成長していくのではないかな??と思う。
→やはりこの時点では未完成で、3歳2月までじっくり育成を行って、
初戦でしっかりと勝ち上がりを決めていました。
1勝クラスは残念な結果でしたが、少し頓挫が合った様子。まだ成長してくるでしょう。
つぶしが効いて堅実に稼げそうな馬ではあるものの、出資したくなる強い魅力までは感じないかな。
㉜レッドラミア18(レッドエタニティ) 総合評価B
▽短評
この馬もサンデーサイレンスの4×3持ちで、今後このパターンは増えていくだろうな。馬体のバランス、各パーツ、配合全てこれといった欠点は無いが・・・
測尺を見ると馬格が無さすぎるのが欠点。
5月の最も遅生まれのグループなので、今後の変わり身に期待したいとしか今段階では言えないかな。。
体高が有る程度あるし手脚も長めなので、馬体重などもこれからどんどん大きくなる可能性は高いと思います。
→今の所は残念ながら馬体重がなかなか増えてこず、
苦労してしまっている感じですね・・・
競走成績的にはまだ勝ち上がりの芽はあると思っていますが、
もうひとつふたつ、夏の間に成長を見せてくれないと、
勝ち上がったとしてもその後が厳しそうです。
㉝フラニーフロイド18(レッドアムニス) 総合評価A
▽当時の短評とそれに関する赤ペンコメント
高いわボケェ!!!と思ったけど、写真や動画、測尺を見て納得。馬の出来が素晴らしく、目に見える部分では何も言う事がない。
ブラックタイドはパワーと馬格を伝える馬で、キタサンブラックで成功したようにナスルーラ系の柔らかさとスピードを取り入れてあげるのはとても効果的。
この馬は母のフラニーフロイドがアメリカの1流スプリンターで、母方の方は2本のセクレタリアトのクロスに加え、母系の奥にネヴァーベンドの血も持っておりスピードと柔らかさを存分に補完している。
価格が高いのでその点はリスキーだが、馬自体を見ると絶対走ってくるし、ブラックタイド産駒でこの価格なのも納得かなという馬。
キタサンブラックの再来なるか。
→当時はこんな凄まじい高評価コメントをしていましたが・・・
キタサン旋風が去って久しい今となっては、
ブラックタイドの種牡馬ポテンシャルとこの馬の価格を考えると、
とてもA評価を出来る血統では無かったですね、これは反省。
キタサンブラックという馬は、やはり異端でした。
タニノギムレットから、ウオッカが出たのと同じような感じでしょう。
㉞レッドオリヴィア18(ルージュパルファン ) 総合評価C
▽当時の短評とそれに関する赤ペンコメント
母は東京サラブレッドの活躍馬。
馬体のバランスや、特徴的ではあるが顔なども悪くなく、全体的にまとまりを感じる馬。
ただ・・・初仔でもあるしこのサイズは変わってこないと馬格面で苦労しそうかな・・・という印象。
配合的には欧州色が強めなので、芝の特に重馬場を苦にしない馬として、活躍できるのかなと。
とはいえ、まだまだこれから感が強すぎる馬で今の段階では出資検討には上がってこないかな。。。
→うーん、この馬は厳しかったですね。デビューも遅く、数も走れず、初戦惨敗という
三重苦でした。馬体も増えてきていませんね。
▽当時の短評とそれに関する赤ペンコメント
字面で見たときに、今年はコレだ!!と思った馬で・・・
ここまで気持ち良いくらいにダートに特化した配合だとどこまで強くなって活躍してくれるのかとても楽しみにしていた。
しかし安すぎるな・・・
と思ってはいたけど馬体や測尺を見て悪い意味で納得。
まずダート馬なのは血統から明らかなのに、小さすぎて遅生まれとはいえこれはかなり成長してくれないと厳しい。
また繋ぎは寝ていて長く、この辺りもダートはどうか??と思わせるし、飛節は一目見てすぐに分かるくらいの直飛。
血統と価格だけ見ればかなりいい馬だけど、相当馬が変わってこないと厳しい・・・
→結果的にC評価は誤っていました、過小評価でしたね。
思っていた以上に早く勝ち上がりを決めましたし、
その後1勝クラスでも好走。
少し頭打ち感もあり、気性にも問題が合ったようで去勢されましたが、
数も走れていますし決して価格を考えると高い買い物では無かったかもしれません。
㊱レッドメデューサ18(ルージュメサージュ) 総合評価B
▽当時の短評とそれに関する赤ペンコメント
全体的な馬体のバランスは、小柄だけど悪くはない。
特に個人的にはボリューム感も丸みもある前駆はとても良いと思うし、後躯も斜尻気味なのを除けば良いと思う。
ただあまり配合的な魅力は感じないし、ディープ産駒の劣化版という感じはしてしまう。
後は表情が個人的には凡庸感が有って、あまり走ってきそうなイメージは持てないかな・・・。
ノーザンFの馬という事を考えると価格はかなり安いけど、価格なりの馬かな、という印象。
→レッドメデューサの産駒らしく、初戦は好走しましたがその後少し苦戦しています。
やはり、スピルバーグ産駒はダメですね。
今後募集されて馬体などがどんなに良くても、出資検討をすることは無いと考えています・・・
㊲スタイルリスティック18 総合評価B
▽当時の短評とそれに関する赤ペンコメント
これも血統、厩舎相性、そしてノーザンF生産という事を考えると魅力的な価格の馬だし、兄のアンシェルが絶好のタイミングで重賞勝ちしたのもあって、かなり申し込みが多くなりそうな馬だなと思う。
リアルインパクトは新馬戦線でも活躍していて、すでに強い勝ち方で勝ち上がり、これから楽しみな馬も出ているし、自身も比較的早い段階で完成していたように、産駒の完成度も高い。
その中でこのサイズなのは少し不安で、4月生まれなのでこれからどれくらい成長できるかな・・・という感じ。
あとは母がすでに高齢で出産していて、そのあたりの活力面が心配ではあるかなと。
活躍舞台は短距離は間違いないと思うので、坂路特化の厩舎相性は良さそう。
個人的に出資基準の馬ではないけど、普通に考えたらアンシェルの弟がこの価格はお得ですね。
→この1年後後馬体が素晴らしいバランスで成長し、とても魅力的な馬に見えました。
しかし、未勝利で好走するもなかなか勝てず・・・もがいている感じです。
馬体を見てバランスの良さ(健康さ、丈夫さ、ある程度の適正)は見れますが、
そこから更に能力を見抜くのがなかなか難しい・・・(^_^;)
まあ、そのために血統が有るんですけどね。
勝ち上がりを目指して頑張ってほしい。
毎レース注目してみています。
・・・という感じで、後編はなかなかちぐはぐな評価となってしまっていました。
今年は更に馬体と血統の見る目を上げたつもりなので、
参考にして頂ける方は乞うご期待(^o^)