ついに今年もライナップが発表されましたね!
このクラブの良いところは、
王道の種牡馬やノーザンファームの馬もしっかりと複数頭募集しつつ、
マイナー系種牡馬や非社台系以外の牧場の馬も募集してくれて、
非常にいろんな幅のあるラインナップから選べるところですからね(^o^)
その分いろんな角度からの評価、分析力が求められますので、
しっかりと時間をかけて出資馬を決めていきたいと思います!
さて、まずは早速募集馬の血統面での短評を。
※厩舎や測尺などが出ていない段階なので、あくまで生産と血統面だけの速報的なものです。
まずは大注目のロードカナロア産駒から行きます。
①ジョリージョコンド20(牡馬 ノーザンF) 3月25日産まれ
山本オーナー縁の母系からの馬で、ファストアプローチ(父Dawn Approach)、
シークレットアイズ(父ディープインパクト)、メリディアンローグ(父ディープインパクト)が山本オーナーの所有馬。
2つ上のルージュアリュール(父ディープインパクト)が東サラの募集馬ときて、
今回父がロードカナロアに変わり、再度東サラで募集されました。
血統的にはロードカナロアと母父Marju、母母父Rossiniを介して父父キングカメハメハのミスプロ×ラストタイクーンを増幅させるようなインブリードを持つ馬で、
この馬は芝マイルあたりで活躍するイメージかなと見受けられます。
ただ、カナロア産駒のニックス的セオリーである
・重賞ホースの大半が母方にサンデー系の血(例外はダノンスマッシュ、アールスター、レイハリア)
・Specialのクロス(アーモンドアイ(Nureyev経由)、サートゥルナーリア(サドラーズウェルズ経由)、ステルヴィオ(フェアリーキング経由)などが該当)
などを持たない馬なので、
ここから新たな大物誕生のパターンが作れるか、というところが、
注目POINTになるんじゃないでしょうか。
血統的には、非常に興味深い馬です!
②レッドアヴァンセ20(牡馬 ノーザンF) 2月25日産まれ
言わずと知れた超良血馬でクラブの大活躍馬である母の待望の初産駒。
これは母優先で申し込みをする人が多そうですね!
カナロア×ディープインパクトは現代日本競馬のベストtoベストな組み合わせ・・・
のようですが実は結構苦戦していて、
現段階での獲得賞金1位がすでに引退してしまったファンタジスト(1億3,438万円 )、
2位が地方競馬のダートで活躍しているジンギ(1億1,137万円 (地方))、3位がサンデーRの超良血馬のドナウデルタ(1億200万円)という状況で、
アンチニックスと言っては言い過ぎかも知れませんが決して喜んで出資出来るような配合では無いのが実情・・・(^_^;)
なにより高額でしょうし、出資検討はいろいろ見ながら慎重に判断しようかなという感じです。
③レッドメデューサ20(牡馬 ノーザンF) 5月14日産まれ
毎年サンデー系種牡馬が配合されていた東サラおなじみの繁殖ですが、
今年はカナロア産駒が募集されました。
この馬はジョリージョコンド20と同じく相性の良いサンデーやSpecialの血を持たないパターンで、
カナロア×米血なので目指すはダノンスマッシュというところでしょうか。
仕上がりの早さは姉たちの実績から折り紙付き。
(今年の2歳馬のルージュラテールも、すでにデビュー直前まで来ています。)
短距離志向の強い馬になりそうですし、
体型や厩舎がどこになるか・・・注目して見たいと思います。
④ロマンシングジェム20(牡馬 社台F) 5月10日産まれ
この馬は母ロマンシングジェムが無冠の名マイラー、フィエロの半姉という良血馬。
ロードカナロアは芝向きの柔らかさを基本的には伝えやすいサイアーですが、
母は自身がダート馬でしたし、
血統的にもナタルマ(ノーザンダンサーの母)やボールドルーラーなどのスピードとパワーの血が強い血統なので、
この馬もダート馬になりそうな予感。
社台F産のカナロア産駒と言えばレッドルゼルが成功しているので、
このパターンは悪くないんじゃないですかね。
(ただ、ルゼルは高騰前だったので割安でしたが・・・)
カナロア×ダンチヒの血と言えば、同じくダート短距離でそこそこ走っている、
我がレッドランサーもそのパターンです。
こちらも厩舎と体型やサイズが特に気になりますね。
⑤エクセレントデザイン20(牝馬 社台牧場) 5月9日産まれ
今年は遅めの生まれの馬が多いような・・・
さてこの馬はカナロアにオーストラリア血統の繁殖牝馬という組み合わせで、
なんと言っても世界を股にかけて活躍するシャトルサイアー、
デインヒルの3×5(母自身は2×4)という強いインブリードが目に付きます。
母父のExceed And Excelは日本でも産駒が短距離で活躍しているように、
オーストラリアの快速血統。
母母父Zabeelは短距離〜中距離までこなせる、ニュージーランド産マイラー、母母母父のデーンウィンはランドがヒシアマゾンを下して勝利した、
95年のジャパンカップに出走していた中距離馬です。
この馬も目指すところは芝短距離でしょうね。
母方の強いインブリードが気性などにどう影響してくるか・・・
ですが爆発力はありそうな気がします。
価格が高いと、少しリスクが大きい存在かな。