早いもので今年も日本ダービーが終わり、
POG2021〜2022のシーズンも終了となりました。
それと同時に2022〜2023のシーズンに突入。
本日から早速2歳の優駿たちがデビューを迎えます。
私が出資している東京サラブレッドクラブの馬も、
2歳世代の入厩馬たちが増えてきました。
すでにデビュー戦が決定している馬も出てきて、
当歳世代の募集馬ラインナップも発表されて・・・と。
いよいよ新シーズンの到来を実感しています。
さてこちらでは、
今後毎年やっていこうと予定している、
東京サラブレッドクラブの募集馬のレビューに対して、
およそ評価から2年の時を経て、
その振り返りを行っていきたいと思います。
目的はただ一つ。
「相馬眼を磨いて出資馬選定力を向上させる」
という点になります。
もちろん出資には色々な判断材料が伴いますので、
最高に評価した馬に必ず出資をするとは限りません。
しかし少なくとも、
高評価した馬はPOGシーズン終了後に良い結果を残していなければいけないと考えますし、
低評価した馬がそれを覆す活躍を見せてくれたなら、
それも真摯に受け止めて翌年以降に活かさないといけません。
ということで前置きが長くなりましたが、
早速振り返っていきましょう!
(※当時の評価記事のリンクを貼り付けますので、評価はそちらでご確認を)
評価に対しての結果は5段階で表していきます。
◎:評価通り!
◯:概ね評価通り
▲:まあまあ
△:見誤り気味
✕:全然勘違いでした・・・
クイーンズアドヴァイス19『レッドランメルト』
この馬は血統、馬体から素質の高さを感じながらも、
反面未完成さというか、甘さのようなものも当時は大いに残していた馬でした。
通算成績(※本日時点):6戦1勝 [1-2-1-2]
主な勝ち鞍:2歳未勝利戦
▼短評より(抜粋)
>芝マイル~クラシックディスタンスまでの距離を適正範囲としそうな印象。
→こちらは概ね見立て通りでしたね。
>まだまだバランスが悪く貧弱な印象を受ける。
>どれだけトレーニングを積んで変わり身を見せられるか、
→2歳の8月に札幌でデビュー戦を3着。
その後の10月の2戦目でしっかりと勝ち上がっているので、
見立て以上に素質でリードしていたという印象です。
このあたりは育成牧場と厩舎の手腕もあるのでしょうね。
その後は1勝クラスで3戦して勝ちきれていない現状を見ると、
まだまだこれからの成長余地に期待したい、というところでしょう。
結果:◯(概ね評価通り)
ペルフォルマーダ19『レッドラディエンス』
この馬はかな〜り高評価した馬で、
POGでも指名した思い入れの深い馬なのでよく覚えています。
それだけに故障による戦線離脱が本当に残念でしたね・・・
通算成績(※本日時点):4戦2勝 [2-0-1-1]
主な勝ち鞍:ベゴニア賞(1勝クラス)
▼短評より(抜粋)
>馬体のバランス、動き、顔つき全てが上級な感じを受けます。
>今年はこの馬が東サラ募集馬の中では最高価格ですが、
>カタログや動画を見て納得しました。
→べた褒めしてますね笑
デビュー戦こそ6着に敗退しましたが、その後札幌の2戦目できっちり勝ち上がり。
陣営も相当素質を感じていた馬なんじゃないでしょうか。
>グランアレグリアやアルアインを輩出しているディープの母系にA.P.Indy、
>さらにニックスで有名なStorm Cat。
>そして牝系はダービー馬マカヒキと同じという血統。
>東サラのディープ産駒は特に牡馬は苦戦気味ですが、
>この馬は順調にいけばクラシック出走級の馬になるのではないかと思います。
→故障がなければ・・・というタラレバは競馬の世界ではNGと言われていますが、
牡馬はクラシックの活躍馬がクラブから結果として出てこなかったのは、
非常に残念な年になってしまいました。
それだけに、この馬が無事ならどこまでやれたのか・・・と思わざるにはいられません。
藤沢先生の引退により友道厩舎への転厩が決まっていて、
現在はNF天栄で英気を養っています。
この馬の復帰が待ち遠しいです。
結果:◯(概ね評価通り)
ディエンティ19『ルージュカルミア』
この馬は全兄レッドラトゥールもクラブで募集されていた馬でした。
妹の方は、かなり小柄な馬体ながら頑張ってくれていますね。
通算成績(※本日時点):3戦1勝 [1-0-0-2]
主な勝ち鞍:3歳未勝利戦
▼短評より(抜粋)
>結構大きな減点材料として、首差しが太く立すぎていて、
>顔も大きすぎますね。
>全体的にずんぐりしていて、歩きを見ても重さを感じます。
→結構酷評してしまいましたが・・・しっかりと東京1800mの王道コースで勝ち上がりました。
しかしデビューから2戦は馬券になれなかったように、
まだまだ馬体含めて成長途上なのかな、という感じですね。
>あまりスプリンターとして大成するイメージはなくリスクは高そうです。
→今後はマイラーとしてしばらく活躍していくのではないでしょうか。
このあたりの距離適性は、少し見誤ってしまったかな^^;
結果:▲(まあまあ)
ラストグルーヴ19『レッドモンレーヴ』
血統面だけ見ると、この歳の最有力候補というか、
最高の良血馬だったのがこの馬でした。
果たして結果はどうでしょうか・・・(^o^)
通算成績(※本日時点):4戦2勝 [2-1-0-1]
主な勝ち鞍:3歳1勝クラス
▼短評より(抜粋)
>キンカメ×トニービンはHornbeamのインブリードによる「
鉈のキレ」を伝えると言わ>れているので、
>種牡馬としてしなやかさを伝えやすいロードカナロアに変わったこの馬も、
>外回り向きの優れた切れ味を発揮してくれそうな印象です。
→このあたりは中山で2勝を上げているので、ビミョーなところかなあ・・・^^;
(1600は外回り要素が強いコースではありますが。)
東京での出走は超ハイレベルメンバーだった共同通信杯の6着のみなので、
今後の走りで適正判断という感じになるでしょうか。
>馬体的な不安点を述べると、少し前駆が現段階では貧弱な点。
>どうしても全体的に後躯が勝っている感じで、
>このままいくとダッシュ力に影響し、なかなか血統的なスピードの素質を活かせない>馬になりそうです。
→このあたりは2勝を上げた馬なので、ちょっと見誤っていたかな、
という感じ。
まあ価格が高い馬なので、リスクが高いという判断は悪くなかったのと、
結果重賞クラスではまだやれていない馬なので、
まあまあかな。
結果:▲(まあまあ)
レッドセシリア19『レッドリベリウス』
はい・・・よく覚えています。
出資はしませんでしたが、POGでも指名した馬なので。
この年、最大に評価と結果に差異があったのは間違いなくこの馬でした(泣)
通算成績(※本日時点):5戦0勝 [0-0-0-5]
主な勝ち鞍:なし
▼短評より(抜粋)
>この馬の兄のレッドルーベンスは父がキングカメハメハであり、
>結構母セシリアの影響が強く出ている馬だな~という印象でしたが、
>弟はそれ以上に母系の良い部分が出ていて、
>馬体のバランスも良い印象です。
→半兄も価格の割に戦績が奮いませんでしたが、この馬は兄以上に微妙な結果になってしまいました・・・
徐々に距離を延長しつつ芝で5戦。
しかし、結果は悪くなる一方でした。
おそらく、内面的な要因も大きかったのでしょうね。
現在は怪我により引退となっております。
>現段階で若干ネックなのは、表情にまだ活気がない部分ですかね。
>まあ、これは今後変化してくる範囲だと思っています。
→このあたりです。
このときは血統の良さと後肢の良さに目が行っていて若干盲目気味になっていましたが・・・^^;
やはり表情から感じられる活力、気性の良さ、聡明さ、
などの要素はもっともっと重視しないといけませんね。
非常に勉強になりました。
結果:✕(全然勘違いでした・・・)
ホワイトペッパー19『ルージュエピス』
芝・ダートと舞台を変えながら頑張ってくれていますが、
現状は勝ち上がりに苦戦・・・という感じ。
通算成績(※本日時点):4戦0勝 [0-0-0-4]
主な勝ち鞍:なし
▼短評より(抜粋)
>馬体は良く言えば均整の取れたバランスの良い馬体なのですが、
>悪く言えばこれと言って目立つところというか、
>武器の無さそうな印象を受けます。
→これ、今後も重要な感覚だと思っています。
やはり勝ち上がる&上の舞台で戦っていくには、
なにかに強みというか武器というか、
尖ったところがないといけないのです。
>競争馬として期待し出資するにはリスクが高そうな現状です。。。
→価格を考えても少し期待値が低かったかな、という見解でしたね。
結果:◯(概ね評価通り)
今回は以上となります。
評価も振り返りも一番の目的は自分のための備忘と勉強ですので、
忖度なく率直な表現で書いています。
ご参考にご覧いただける方は、
お気を悪くしたら申し訳ありませんが・・・悪しからずご了承ください^^;