【東サラ】2022年度募集馬評価③リュズキナ21

リュズキナ21

 

 

ハーツクライ×牝馬×国枝厩舎は先日勝ち上がりを決めたルージュアルルと同じパターン。

東京コース、特に東京2400mでは滅法強い厩舎ですから、

当然この血統との組み合わせには期待が高まります。

 

血統面

 

このクラブの募集馬でも結構毎年多いのですが、

BMSストームキャットの日本競馬適正、優秀さは凄まじいものがあります。

ダノンキングリーやキズナなど数多のG1馬を輩出したディープインパクトとのニックスが最も有名ですが、

ロードカナロアメイショウボーラーファレノプシスなど個性的な名馬を出しています。

 

ディープ以外のサンデー系との組み合わせでは、

ショウナンマイティ、レッドアンシェルなどマンハッタンカフェ産駒が賞金上位。

ハーツクライとの組み合わせではワンダープチュック、ゴーフォザサミット、ステラロッサなどが出ていますが、

やや小粒と言えるでしょう。

 

ハーツクライはサンデー×トニービン×リファールという芝向きの一流血統を重ねたキレイな?血統構成の持ち主ですが、

その分ややピリッとした部分が欠けているのが長所と裏返しの短所。

3代母My Bupersの持つ米血を刺激、増幅する意味でも、

配合相手としてはパワー、スピード、早熟性に秀でた北米の血を盛り込むのが成功のセオリーだと考えていますので、

その点リュズキナは血統的にも繁殖成績的にも、

ハーツクライの配合相手としてはちょっと重苦しいかな・・・

というのが個人的な感想です。

 

半兄のジェネシスは重賞を勝った成功例ですが、

明らかに重馬場、非根幹コース寄りのパワースタミナ型。

全兄のヴェルティスも勝ち上がりに苦労している現状です。

 

血統的な重さを考慮した上で、馬体を見ていきたいですが。

 

馬体・歩様面

 

顔つき:〇

馬体のバランス:▲

歩様動画:▲

活躍イメージ:芝1800〜2500 ダートでもやれそう

厩舎相性:◯

 

この馬も、表情や立ち姿からは良血馬らしい品を感じます。

馬体は良く言えばボリューム感がありますし、

悪く言えば血統どおりでやや鈍重な感じ。

 

動画を見ても前進気勢がありそうで素直そうな感じを受けますが、

やはりまだだいぶ体が重そうだな・・・という感じを受けます。

レーニングを積んでどれくらい変わってくるか?でしょうが、

デビュー後は芝のレースではスピード面で苦労しそうかな?

という印象を受けました。

 

反面、立ち気味の肩やつなぎ、ボリューム十分な馬体から、

ダートでもやれそう。

牝馬ですが、ダート中距離で活躍する可能性も十分に秘めていると思います。

ただし、そうなると決してダートが得意な厩舎ではないので、

そのへんがミスマッチかな?と思ってしまいますが。


総合評価:△(様子見)

 

おそらく、すでにこれくらいの馬体があれば安心感もありますし、

血統と厩舎と価格のバランスで先行満口の可能性は大きいでしょうね。

 

現段階で出資に前向きになれる感じではないかな・・・

ということで様子見(見送り)の判断で。