ギエナー21
血統面
父のシュヴァルグランは半姉にヴィルシーナ、ヴィブロスがいて、
母のハルーワスウィートは世界的な名牝Glorious Song系の出身という、
超良血馬です。
競走馬としては晩成の苦労人タイプで、
クラシックシーズンには持っているポテンシャルを発揮しきれず、
自己条件を勝ち上がって4歳シーズンで日経新春杯(G2)で2着。
次いで阪神大賞典(G2)で重賞初制覇をおさめ、その後は中長距離のG1戦線で大活躍しました。
G1勝利は相性抜群だったオーストラリアのボウマンジョッキーを背に、
キタサンブラックやレイデオロと言った強敵を撃破したジャパンカップのみですが、
天皇賞春や有馬記念、ドバイシーマクラシックなどの、
大レースで何度も好走しました。
本馬はそんなシュヴァルグランの初年度産駒で、
母がRedoute's Choice×Kendor(フランスの名マイラー)×Kahyasi(英・愛ダービー馬)という血統で、
JRAの芝1800m未勝利戦を勝ちましたが、キャリア3戦で引退してしまった馬。
この馬も芝1800~2400あたりを得意としそうで、
母方にダンチヒの血を持つハーツクライ産駒は仕上がりの早さと早熟性が目立ちますので、
この馬も母系の血統を考えると、
けっこう早い時期に完成しそうな印象です。
馬体・歩様面
顔つき:▲
馬体のバランス:▲
歩様動画:▲
活躍イメージ:芝1800〜2400
厩舎相性:〇
すでに、ボリューム感のある馬体。
牝馬でシュヴァルグラン産駒にしては高いな・・・と思っていましたが、
この完成度でセールの購買馬ですし、ノーザン生産の分でしょうね。
池江厩舎は不振でしたが・・・
今年は復調気味。
この血統の馬を預託するのに、相性のいい厩舎なのは安心です。
馬体は完成度が高いですが、
個人的にそこまで好ましい馬体ではないというか、
あまりストロングポイントが分かりにくい印象の馬体でした。
まあこの時期なので、今後変わってくるとは思いますが。
総合評価:▲(要検討)
相互的にそこそこいい馬だと思いますが、
父の種牡馬としてのポテンシャルが不明な中で、
牝馬でこの価格は割高だと、個人的には思いました(^^;