今年もついに凱旋門賞の日がやってきました・・・!
日本からは精鋭4頭が出走と過去最多出走に、
今年こそ初勝利を!という事で例年以上に話題になっています。
そんな中、欧州勢の有力馬はもちろん虎視眈々。
日本でディープやハーツクライ、最近だとエピファネイアやドゥラメンテなどG1を勝つようなサイアーが有る程度固定されているように、
欧州でも有力な種牡馬の産駒がTOPレースに集っています。
今回は5頭の種牡馬を分析して、
日本馬を迎え撃つライバル馬たちの事を少しでも知って、
より楽しく観戦しましょう(^^
■Adlerflug(アドラーフルク)
▽出走産駒
トルカータータッソ、アレンカー、メンドシーノ
▽血統
In the Wings×ラストタイクーン×Lombard×Espresso
▽経歴
翌2008年もバーデン大賞で2着に入線するなど、
サドラーズウェルズ系の中でもドイツの大レースで活躍した馬です。
種牡馬としては何と言っても昨年の凱旋門賞馬で今年連覇を狙って出走するトルカータータッソ(凱旋門賞、ベルリン大賞、バーデン大賞など)や、
イキートス(バーデン大賞、ダルマイヤー大賞、バイエルン大賞)、
メンドシーノ(バーデン大賞)など、やはりドイツを中心に活躍する優秀な産駒を輩出しています。
近年の凱旋門賞は、馬場がタフになると特にドイツの血統が大活躍しますので、
今年も大注目の種牡馬かと思います!
■Camelot(キャメロット)
▽出走産駒
▽血統
Montjeu×Kingmambo×デインヒル×Persepolis
▽経歴
名門オブライエン厩舎が育てた名馬で、
2012年のクラシック戦線で英2000ギニー、英・愛ダービーを3連勝した世代最強馬。
その後は秋の英セントレジャーで2着に敗れ、凱旋門賞(ソレミアが勝ってオルフェが2着だった年)で7着に惨敗するなど、
歯車を狂わせてしまいました。
今回出走するルクセンブルク(ヴァーテムフューチュリティTS、愛チャンピオンS)などを輩出していますが、
超大物の登場が待たれる中で、ルクセンブルクが距離不安を乗り越えて凱旋門賞馬と鳴れるか、注目です!
■Churchill(チャーチル)
▽出走産駒
ヴァデ二
▽血統
Galileo×Storm Cat×Air Express×Indian Ridge
▽経歴
こちらも名門オブライエン厩舎の出身。
怒涛の7連勝でナショナルS、デューハーストS、英・愛2000ギニーなどのG1を制覇しましたが、
その後は中距離戦線で距離の壁に跳ね返されてしまい、
勝星は上げられませんでした。
今回産駒の仏ダービー馬ヴァデ二が有力視されていますが、
母父にドイツ血統のMonsunを持つこの馬が、
ドイツ血統の力を携えて距離の壁を克服できるのか要注目です。
■Frankel(フランケル)
▽出走産駒
▽血統
Galileo×デインヒル×Rainbow Quest×Stage Door Johnny
▽経歴
例えるなら、欧州のディープインパクトとでも言いましょうか。
現役時代は14戦14勝。無敵の快進撃で、
マイル~2000mのG1を勝ちまくりました。
種牡馬としてのポテンシャルも素晴らしく、
今回も4頭の馬が出走を予定。
凱旋門賞を勝った産駒がまだいないので、
今年は産駒の凱旋門賞初勝利の大チャンスと言える年になりそう。
中でも、破竹の7連勝(G1を5連勝)で駒を薄めてきた牝馬のアルピ二スタは、
フランスはもちろん近年は凱旋門賞と関連性のつよいドイツでも活躍しています。
3歳牡馬のオネストはニエル賞勝ち馬のSimca Milleをパリ大賞で撃破し、
ハイレベルだった愛チャンピオンSで僅差の2着に好走。
この2頭は特に有力だと思っています!
■Make Believe(メイクビリーヴ)
▽出走産駒
ミシュリフ
▽血統
マクフィ×Suave Dancer×Distant Relative×High Top
▽経歴
仏2000ギニーやフォレ賞などマイル戦線でG1を勝利したフランスの快速馬。
産駒のミシュリフは中距離でも適性を見せておりますが、
芝の2400mでは時計の速い日本競馬と適性が近いドバイシーマクラシックのみとなっていて、
2分30秒を超える時計がかかる決着になりやすい凱旋門賞での好走は、
父の実績も相まって不安の方が大きいかな・・・というのが正直なところです(^^;
予想については、
夜に再考して最終見解を出したいと思います!