【ノルマンディー】2022年度募集馬①イルジオーネの21

 

今年もこの季節がやってきました!

三冠牝馬デアリングタクトの輩出以降も、

コンスタントに活躍馬を輩出しているノルマンディーOCの存在は、

年々増している印象を受けます。

 

特に今年は菊花賞にディナースタが出走するなど、

芝の王道路線でも活躍馬が出てますし、

先日プリュムドールも見事OP入りを果たしました。

(芝3000mの古都S)

 

メロディーレーン&タイトルホルダーの姉弟を筆頭格に、

ステイヤー輩出も目立つ岡田スタッド

引き続き「岡スタ生産馬」にも大注目です。

 

ではさっそく見ていきましょう!

 

▽評価について

評価は以下の5段階とします。

◎(出資したい!)

〇(おすすめ!)

▲(要検討)

△(様子見)

×(候補対象外・・・)

 

■イルジオーネの21

 

 

牡馬  2021年1月28日生まれ

生産:新ひだか岡田スタッド

厩舎:美浦中川公成厩舎入厩予定

募集総額:1,600万円
1口出資額:40,000円

 

▽血統面

父:アルアイン

母父:ワークフォース

母母父:ネオユニヴァース

 

父のアルアイン皐月賞のレコード勝ちの他、大阪杯などを制したマイル~中距離馬で、

キレるタイプのディープインパクト産駒ではなく、

持続的なスピードと急坂を苦にしないパワーを武器としていた馬でした。

 

その血統はディープインパクト×Essence of DubaiUAEダービーなど)×Great Above(米殿堂馬Holy Bullの父)×His Majesty(Ribot系の米LS)という配合であり、

5代までにインブリードクロスが無く、

ディープインパクトが最も王道路線で活躍馬を輩出した、

パワーに秀でた逞しい北米血統との組み合わせ。

母のドバイマジェスティ自身も競走成績優秀な馬で、

前弟のシャフリヤールが活躍している事から、

血統的な裏付けも確かな種牡馬です。

 

母父のワークフォースナカヤマフェスタが出走し、

惜しくも2着に敗れた2010年の凱旋門賞勝馬で、

同年に英ダービーも制していた馬。

母父としてはジャスティンカフェ(父エピファネイア)の活躍が目立ってきています。

 

血統構成的には母米血型のディープ産駒に、

欧州型キングマンボ系のワークフォース×ネオユニヴァース(日本の2冠馬)×ラストタイクーン(欧州のスプリンターでシャトル種牡馬)という組み合わせで、

非常にバランスの良さと相性の良さ、底力を感じられる配合。

そして何よりも2代母のネオイリュージョンが、

キングカメハメハの半妹という超良血馬なのも魅力です。

 

ややキレ不足の可能性が有る組合せかも?と思ったところに、

しっかりとトレンドのサンデーサイレンス3×4のインブリードも保持していて、

父同様に芝の中距離を主戦場に活躍してくれそうなイメージを持てました。

 

▽馬体面

いやあ・・・いきなりいい馬が来ましたね。

馬体の全体のバランスがよくシルエットの美しさも良いですが、

聡明さを感じさせる顔つきも〇

さらに良いのが、「中距離芝で活躍してくれそうな血統」という印象に、

ピッタリと当てはまっている馬体構造。

ある程度胴長ですがしっかりと筋肉もついていて、

寝気味で長い繋ぎも距離の融通が利きそう。

トモも発達していて後肢の伸びもすらっとしていて、

しなやかさを感じさせます。

 

総合評価:〇(おすすめ!)

 

マジでいきなりコストパフォーマンス的にも良い馬が来た!

と思ったのですが、

若干の原点材料が厩舎です。

 

ゴールドアクターという大物を育てた厩舎ではありますが、

基本的には芝よりもダート優勢の厩舎ですし、

あまり一口界隈でもいい評判を聞かない厩舎ですので(^^;

 

ただ、馬は本当に良い馬だと感じましたね。