今年もこの季節がやってきました!
三冠牝馬デアリングタクトの輩出以降も、
コンスタントに活躍馬を輩出しているノルマンディーOCの存在は、
年々増している印象を受けます。
特に今年は菊花賞にディナースタが出走するなど、
芝の王道路線でも活躍馬が出てますし、
先日プリュムドールも見事OP入りを果たしました。
(芝3000mの古都S)
メロディーレーン&タイトルホルダーの姉弟を筆頭格に、
引き続き「岡スタ生産馬」にも大注目です。
ではさっそく見ていきましょう!
▽評価について
評価は以下の5段階とします。
◎(出資したい!)
〇(おすすめ!)
▲(要検討)
△(様子見)
×(候補対象外・・・)
■イルジオーネの21
牡馬 2021年1月28日生まれ
募集総額:1,600万円
1口出資額:40,000円
▽血統面
父:アルアイン
母父:ワークフォース
母母父:ネオユニヴァース
父のアルアインは皐月賞のレコード勝ちの他、大阪杯などを制したマイル~中距離馬で、
キレるタイプのディープインパクト産駒ではなく、
持続的なスピードと急坂を苦にしないパワーを武器としていた馬でした。
その血統はディープインパクト×Essence of Dubai(UAEダービーなど)×Great Above(米殿堂馬Holy Bullの父)×His Majesty(Ribot系の米LS)という配合であり、
5代までにインブリードクロスが無く、
ディープインパクトが最も王道路線で活躍馬を輩出した、
パワーに秀でた逞しい北米血統との組み合わせ。
母のドバイマジェスティ自身も競走成績優秀な馬で、
前弟のシャフリヤールが活躍している事から、
血統的な裏付けも確かな種牡馬です。
同年に英ダービーも制していた馬。
母父としてはジャスティンカフェ(父エピファネイア)の活躍が目立ってきています。
血統構成的には母米血型のディープ産駒に、
欧州型キングマンボ系のワークフォース×ネオユニヴァース(日本の2冠馬)×ラストタイクーン(欧州のスプリンターでシャトル種牡馬)という組み合わせで、
非常にバランスの良さと相性の良さ、底力を感じられる配合。
そして何よりも2代母のネオイリュージョンが、
キングカメハメハの半妹という超良血馬なのも魅力です。
ややキレ不足の可能性が有る組合せかも?と思ったところに、
しっかりとトレンドのサンデーサイレンス3×4のインブリードも保持していて、
父同様に芝の中距離を主戦場に活躍してくれそうなイメージを持てました。
▽馬体面
いやあ・・・いきなりいい馬が来ましたね。
馬体の全体のバランスがよくシルエットの美しさも良いですが、
聡明さを感じさせる顔つきも〇
さらに良いのが、「中距離芝で活躍してくれそうな血統」という印象に、
ピッタリと当てはまっている馬体構造。
ある程度胴長ですがしっかりと筋肉もついていて、
寝気味で長い繋ぎも距離の融通が利きそう。
トモも発達していて後肢の伸びもすらっとしていて、
しなやかさを感じさせます。
総合評価:〇(おすすめ!)
マジでいきなりコストパフォーマンス的にも良い馬が来た!
と思ったのですが、
若干の原点材料が厩舎です。
ゴールドアクターという大物を育てた厩舎ではありますが、
基本的には芝よりもダート優勢の厩舎ですし、
あまり一口界隈でもいい評判を聞かない厩舎ですので(^^;
ただ、馬は本当に良い馬だと感じましたね。