前回の考察では有馬記念の近5年で、
どのような馬たちが好走したかの傾向をざっと確認しました。
①近年は特に3歳馬&牝馬が優勢
②4歳以上牡馬は春の長距離重賞好走馬が好走傾向
ということで、
買える3歳馬と買えない3歳馬でなにか傾向はあるのか??
同じく近5年で見ていこうと思います。
※なお、データを近5年で拾っているのは、
現在の競馬に影響が大きいのは直近5年間くらいの範囲であろうという個人的考えからです。
それ以上前になると、厩舎も変わっているし種牡馬のトレンドも変わっているし、
育成方法やローテーションのトレンドなども変わっている可能性が高いしで、
データとしてあまり参考にならないと考えているためです!
過去5年間の3歳馬の有馬記念成績
◆2021年
①5-10 エフフォーリア 皐月賞1着 日本ダービー2着 天皇賞秋1着
④5-9 ステラヴェローチェ 皐月賞3着 日本ダービー3着 神戸新聞杯1着
⑤8-16 タイトルホルダー 弥生賞1着 皐月賞2着 菊花賞1着
⑯7-14 アサマノイタズラ スプリングS2着 セントライト記念1着
◆2020年
⑬1-1 バビット ラジオNIKKEI賞1着 セントライト記念1着
⑭6-12 オーソリティ 弥生賞3着 青葉賞1着 アルゼンチン共和国杯1着
◆2019年
⑧7-14 ヴェロックス 皐月賞2着 ダービー3着 神戸新聞杯2着 菊花賞3着
◆2018年
◆2017年
④7-14 スワーヴリチャード 共同通信杯1着 ダービー2着 アルゼンチン共和国杯1着
⑨3-6 サトノクロニクル 京都新聞杯2着 セントライト記念3着 チャレンジC1着
⑫2-4 ブレスジャーニー チャレンジC3着
古馬の牡馬で春の長距離レース好走馬が有馬記念とも好相性なことを考えると、
年末の中山の2500mという舞台は、
相当にタフな条件なのだということが考えられます。
そのため3歳馬も好走している馬の傾向を見ると、
・3歳G1(クラシック)で勝利している
・古馬混合G1、重賞で勝利している
・斤量と立ち回りを活かせる10番以内の枠に入っている
という傾向があります。
いくらもうすぐ4歳になろうというタイミングで古馬との斤量差が2kgあったとしても、
中途半端な戦績(強さ)の馬や、
外枠から大味な競馬をした馬が馬券内に喰い込めるほど、
有馬記念は簡単に好走できるレースではないという事のようですね。
今年の3歳馬は結構有力どころが出てきていますので、
それぞれ枠と実績を見てみましょう。
2-3 ボルドグフーシュ 京都新聞杯3着 神戸新聞杯3着 菊花賞2着
5-9 イクイノックス 皐月賞2着 ダービー2着 天皇賞秋1着
ご覧の通り、実績面のレベル的に該当しているのはイクイノックスのみです。
少し譲歩して考えると、
ボルドグフーシュは好枠+ラスト福永+菊花賞は勝ちに等しい2着(しかも勝ち馬は出走しない)という点が推し材料で、
ジャスティンパレスはブラストワンピースが新潟記念1着→菊花賞4着で勝っていることを考えると、
神戸新聞杯を勝って菊花賞は小差の3着に来たこの馬でも十分買えるという見方ができます。
そして忘れがちだけど忘れてはいけないのが、
「生産牧場」です。
馬券内はもちろんのこと、
掲示板に載っている3歳馬はすべてNF生産の馬です。
ボルドグフーシュ(社台F[生産)には、少し厳しい傾向でしょう。
(まあ、今年は社台F馬が好調なので、またトレンドが変わってきている可能性もありますが。)
適正を無視して実績面で考えて3歳を評価すると、
◯ジャスティンパレス(2歳時にホープフルS2着。春は不調+Mデムと相性悪そうだった)
▲ボルドグフーシュ(やはり、重賞勝ちなしは大きな減点材料)
個人的にはこんな感じの形勢になります。
そして血統面では、ジャスティンパレスに大きな魅力を感じています。
それはこの馬の半兄アイアンバローズが、
中山の長距離レースであるステイヤーズSを好走しているためです。
兄も勝ちきれないタイプなので、
ジャスティンパレスも頭までは流石に・・・?とは思いますが、
いかにも剛腕マーカンドの力を借りて上位に食い込んで来そうな感じがします!