【有馬記念】考察③ 3歳馬の考察

前回の考察では、 

①近年は特に3歳馬&牝馬(55㎏組)が優勢

②4歳以上牡馬は春の長距離重賞or天皇賞・秋好走馬が好走傾向

 

という傾向を見ていきました。

 

では、3歳馬について買える馬と買えない馬でなにか傾向はあるのか??

同じく近5年で見ていこうと思います。

 

※なお、データを近5年で拾っているのは、

現在の競馬に影響が大きいのは直近5年間くらいの範囲であろうという個人的考えからです。

それ以上前になると、厩舎も変わっているし種牡馬のトレンドも変わっているし、

育成方法やローテーションのトレンドなども変わっている可能性が高いしで、

データとしてあまり参考にならないと考えているためです。

(あとは、集計が手間なのもあるかな(笑))

 

過去5年間の3歳馬の有馬記念成績

◇2022年

①5-9 イクイノックス 皐月賞2着 日本ダービー2着 天皇賞秋1着

②2-3 ボルドグフーシュ 神戸新聞杯3着 菊花賞2着 

⑦5-10 ジャスティンパレス 神戸新聞杯1着 菊花賞3着 

 

◇2021年

①5-10 エフフォーリア 皐月賞1着 日本ダービー2着 天皇賞秋1着

④5-9 ステラヴェローチェ 皐月賞3着 日本ダービー3着 神戸新聞杯1着

⑤8-16 タイトルホルダー 弥生賞1着 皐月賞2着 菊花賞1着

⑯7-14 アサマノイタズラ スプリングS2着 セントライト記念1着

 

◇2020年

⑬1-1 バビット ラジオNIKKEI賞1着 セントライト記念1着

⑭6-12 オーソリティ 弥生賞3着 青葉賞1着 アルゼンチン共和国杯1着

 

◇2019年

②5-10 サートゥルナーリア 皐月賞1着 神戸新聞杯1着 

③4-7 ワールドプレミア 神戸新聞杯3着 菊花賞1着

⑧7-14 ヴェロックス 皐月賞2着 ダービー3着 神戸新聞杯2着 菊花賞3着

 

◇2018年

①4-8 ブラストワンピース 毎日杯1着 新潟記念1着

 

どうでしょうか。

ブラストワンピースはちょいと例外的な感じですが・・・

好走馬は見事にクラシックレースで連対していて、

勝ち馬は天皇賞・秋も勝利しています。

(※逆に言うと、3歳で有馬記念を勝ちきるにはクラシック2勝とか一流古馬に承知した実績などが、必要となってくるのかもしれません。)

 

・3歳G1(クラシック)で勝利している

古馬混合G1、重賞で勝利している

・上記に加えて斤量と立ち回りを活かせる10番以内の枠に入っている

 

という傾向があります。

いくらもうすぐ4歳になろうというタイミングで古馬との斤量差が2kgあったとしても、

中途半端な戦績(強さ)の馬や、

外枠から大味な競馬をした馬が馬券内に喰い込めるほど、

有馬記念は簡単に好走できるレースではないという事のようですね。

 

今年の3歳馬はかなりの有力どころが出てきていますので、

それぞれ枠と実績を見てみましょう!

 

1-1 ソールオリエンス 皐月賞1着 ダービー2着 菊花賞3着

6-11 ハーパー 桜花賞4着 オークス2着 秋華賞3着 エリザベス女王杯3着

7-13 タスティエーラ 皐月賞2着 ダービー1着 菊花賞2着

 

昨年は言い方が悪いですが中途半端な実績(菊花賞3着)のジャスティンパレスを上位評価して、

外してしまいました・・・

今年はクラシック実績の高い馬は、絶対に上位評価して軽視しないようにしたいと思います。

 

そして忘れがちだけど忘れてはいけないのが、

「生産牧場」です。

 

馬券内はもちろんのこと、

掲示板に載っている3歳馬はほとんどがNF生産の馬です。

(昨年は社台F生産のボルドグフーシュが2着に好走しました。

最近の社台F、特に社台RH復権ぶりはすさまじいですね。)

 

まあ、今年はソールオリエンスが社台FでハーパーとタスティエーラがNF生産なので、

あまりここは気にしなくて良さそうです。

 

ただし!!

有馬記念に出走すれば明らかに勝てたであろうイクイノックスが、

有馬記念に出走せずして引退。

まあ種牡馬価値>>>賞金の大きさ

を考えると妥当な選択なのかもしれませんが、

恐らく「NF陣営に、有馬で勝負になる馬(あるいはその馬かその馬の父の種牡馬価値を上げたい馬)がいたからこその勇退

という面もあったのではないかと推察します。

 

という事で実績面や陣営の思惑を考えて3歳を評価すると、

 

◎タスティエーラ(鞍上にムーアを配して、勝負気配激熱なNF馬)

 ※この馬は堀厩舎なので天栄馬では無いのが、イクイノックスの件ではちょっと関連性がどうかな?という感じがしますが。

▲ソールオリエンス(1番枠と、有馬記念(欧州要素)と合わない鞍上が不安点)

 

こんな感じの形勢になります。

 

だいぶ、見えてきましたね。

昨年と同じ轍(3歳馬の評価順ミス)は踏みませんよ・・・(^^