ペースによって好走傾向がガラッと変わるレースなので、
2パターン予想しました。
中山2500という変なコースに、
レベルの高い馬が集まるレースならではの、
偏った傾向が見られます。
ハイペース予想
◎ジャスティンパレス
◯タスティエーラ
▲スルーセブンシーズ
△ソールオリエンス
ハイペース、タフなラップになった時には、
・春の長距離実績馬
・3歳馬
・宝塚記念実績馬（牝馬含む）
が好走傾向。
ジャスティンパレスはG1勝ちがレベルが疑問の天皇賞春だけなので、
頭まではどうか？も実績と血統、枠、鞍上を考えると軸はコレ。
ディープインパクト×シアトリカル（有馬記念好相性種牡馬、ヌレイエフ系）×レッドランサム（ロベルト系）という配合で、
半兄に6歳暮れでG2を勝ち、
このレースでも出走するアイアンバローズがいる。
昨年も対抗にしたように、
皐月やダービーでは足りないというか間に合わない晩成型のディープで、
欧州要素が強く有馬記念の舞台も合うはず。
天皇賞秋の好走馬、上がり最速を使える馬も好相性なので、
今年最も実績があって死角がない馬だと見ました。
タスティエーラは世代レベルが不安視されていますが、
古馬も絶対的な存在がいないメンバーなので、
堀厩舎がわざわざクリスマスイブの時期にムーア様を召喚した勝負気配も加味して対抗に。
サトノクラウン×マンハッタンカフェの組み合わせなのでグランプリ血統と言えますし、
馬場が速い今の中山でハイペースになった際に、
レコード馬を複数出しているクラフティワイフ牝系のスピードがモノを言いそう。
3歳で勝ち切る馬は天皇賞秋も菊花賞も「勝ちきった」1流の実績が有る馬達ですが、
この馬は菊花賞を選択してしっかり連対しているのでまあ悪くはない。
天皇賞秋とのリンクという面では、
一族のトーセンジョーダンが当時のレコードで天皇賞秋を勝っているので、
近親のこの馬も天皇賞秋適正は高いはずと、
ソールオリエンスよりも根拠を持った推測が出来るので対抗評価に。
スルーセブンシーズはドリームジャーニー産駒の希望の星。
親子制覇のドラマがかかるレースで鞍上が池添騎手なら文句はなし。
オルフェ産駒と同じく遠征競馬が苦手ながら宝塚→凱旋門賞とステゴ系らしい舞台で結果を出した事で、
地元競馬の有馬記念が悪かろうはずはないと予想。
15番枠は痛恨ですが、
縦長の競馬でロスを抑えられれば連対があっても。
ソールオリエンスは器用な馬ではないので、
最内から下げて大外回してどこまでハマるか、という展開待ち、、、
なハズですが、川田Jなのでそんな競馬をするのかどうか。
正攻法で行ったら、まだ不器用で未完成なこの馬が上位まで来るのは難しそうで、
乗り方次第かな、、という感じで消極的抑えです。
スローペース予想
◎ライラック
◯ジャスティンパレス
▲スルーセブンシーズ
△タイトルホルダー
△スターズオンアース
△タスティエーラ
△ソールオリエンス
スローペースになると
実績の微妙な牝馬（ただし内目の枠）でも連対出来るのよ、
と証明したのがキタサンブラックが勝った年のクイーンズリング。
そして実績は最上位でも、少し成績が下降気味で有馬記念適正がすこぶる低そうだったジェンティルドンナ。
後半戦で11秒台のラップが出現するような脚の残るレース展開だと、
牝馬のキレ味が有馬記念でも武器になっています。
ライラックは実績面はショボショボですが、
そもそも今年は古馬中距離G1（大阪杯、宝塚記念、天皇賞・秋、JC、エリザベス女王杯）の勝馬が出ていないメンバー構成ですし、
それぞれのレースで馬券内馬もスターズオンアース、スルーセブンシーズ、ジャスティンパレス、ハーパーの4頭と限られている。
スターズとスルーは大外。
ジャスティンはハイペース向き。
となるとハーパーかライラックですが、
ハーパーは明らかにリバティのいないエリ女が本線でしたし、
そのエリ女は上位3頭が1,2,3番枠という完全なる枠ゲー的なレース。
となれば今回はオルフェ関東馬の苦手な遠征競馬でもなく、
エリ女で外枠かつ直線で少し不利がありながら僅差のレースをしたライラックを本命視。
オルフェ×キンカメ×フジキセキ×スカーレット一族という血統で、
オルフェーヴルという種牡馬はただでさえノーザンテーストの影響を伝えやすいのに、
この馬は母方にもノーザンテーストを持っていて、非常に有馬記念の舞台向きで成長力もありそうな血統。
一族のダイワメジャー、スカーレット兄弟がこのレースで複数回好走していますし、
この2頭の真骨頂はとにかく並ばれそうになってからの粘り腰。
（天皇賞秋でのダイワスカーレットの差し返し）
幸い強力なライバルが軒並み外枠に行ってくれたので、
良い枠を活かして好位で立ち回れたら、
直線驚く脚を見せてくれそうな前走上がり最速馬のこの馬をスロー予想の本命に。
追い切りも美浦の坂路で凄まじい時計を出していて、
一か八か、乾坤一擲の気配を感じます。
オルフェ産駒らしく、想像を絶する走りを期待。
対抗はそこそこ速い脚が使えて、ディープ産駒のジャスティンパレスが両対応。
天皇賞秋は明らかに叩きだったので、ここはペース問わず上位があっても。
スルーセブンシーズはスローでも中山巧者らしく上手く立ち回れたら。
（やはり外枠はイタイ）
タイトルホルダーは、
キングマンボ系ですし後半戦に脚を残すレースをしたい。
※昨年と一昨年は厳しいラップで沈んだので。
キタサンブラック的な引退レースにするなら、
キタサンブラック的な溜め逃げをするほうが大団円の可能性は上がると見ています。
それだけに、アイアンバローズとディープボンドのズブいステイヤー組が早仕掛けしてきたら厳しいが意外とそうはならないかも？
スターズオンアースはキングマンボ系×ドイツ血統なので、
スロー目のイン差しが理想だった。
大外はルメールを持ってしても痛恨で、
紛れがおきれば3着はあるかな？という感じ。
有馬記念単体で見ると適正は高くなさそうですが、
天皇賞秋で本命にしようとしていたくらいなので、
それを考えるとキングマンボ系、牝馬が来るスロー展開なら抑えくらいは必要かな？という感じです。
