天皇賞・秋2023の回顧

5番人気のジャスタウェイが最強牝馬ジェンティルドンナを破壊的な末脚で封じ込めてからはや10年

 

同じハーツクライ産駒のドウデュースの末脚に期待したが、

抜群に見えた仕上がりの裏には、

長いブランクの影響や、

ドバイの取り消しから天皇賞の当日乗り替わりまで続いてしまった、

この馬の運の無さや見えない不調さが隠されていた。

 

いや、でも結局そんなことは「勝利」に向けては関係なかった。

「すべてを蹴散らす天賦の才」と実況されていたとおり、

今回のイクイノックスの走りはレコードタイムも、

少数精鋭の最強メンバーと言われた10頭のライバルたちも、

近年の最強馬論争も、

そのすべてを蹴散らす圧倒的な走りだった。

 

JCがメイチとか宝塚の走りが普通に強い馬だったとか、

そんな不安説もあざ笑うかのように馬なりで先頭に立って、

ステッキなんか不要なエンジン点火で全てを決してしまった。

 

「天才はいる。悔しいが」とはすこし前のJRAのCMでトウカイテイオーに向けて

使われていたフレーズだが、

まさに昨日のイクイノックスに対してはそんな気持ちだった(笑)

 

馬券的には2着にジャスティンパレス。

3着プログノーシス

イクイノックスとの勝負に付き合わず後方で自分の脚を使う事に徹した馬が運を拾ったと言ってしまえばそれまでだが・・・

 

パレスもプログもともにディープ×欧州血統という共通点。

特にパレスは秋天でやたらと馬券内に来ている「special」血統である、

ヌレイエフの血を持った欧州スタミナ型。

 

結局スタート直後は欧州血統の前半スピードの無さが一見仇になったものの、

天才がライバルたちを蹴散らした後に末脚を残せていたのは、

後半のスタミナと末脚に長けた欧州血統だったという事でしょう。

 

それでも、イクイノックスだけでなく4着馬までがレコード更新という、

凄まじいレースだった。

ウオッカダイワスカーレットディープスカイ、カンパニーの4強一線ゴールの秋天と並んで、

一生忘れられないレースでした(^^

 

PS.

先行して5着に粘ったガイアフォースもクソ強かった。

高速決着レースでは、

今後絶対無視できない馬だと思いました。

 

全馬、レコード決着の反動が大きく出ないことを願います。

素晴らしいレースを有難うございました。