2024年凱旋門賞の考察

さて、今年も来ました凱旋門賞!!

 

今年は日本からの参戦馬はシンエンペラーただ一頭。

しかし、2020年に凱旋門賞を制したソットサスの全弟という血統。

そして日本で今最も勢いに乗っていると言っていい若手ジョッキーの騎乗。

否が応でも期待を集める存在ですね。

 

今年はやや低調なメンバーと言われつつも、

それでも欧州の一流馬が集い、日本馬にとっては大きな壁となって立ちはだかります。

まずは、過去の好走馬の血統と陣営の傾向を、

ざくっと見ていきましょう。

 

◇2023年(2:25.50)

①(仏)エースインパクト(Cデムーロ×JCルジェ) 5戦5勝の仏ダービー

Cracksman×Anabaa Blue×Diesis×BustinoUrban Seaの母Allegrettaの5x4)

②(愛)ウエストオーバー(Rホーンビー×ヴェケット) 同年サンクルー大賞勝ちの愛ダービー

Frankel×Lear Fan×Lycius×Nijinsky(父父Galileo

③(仏)オネスト(ギュイヨン×Fシャペ) 前年のパリ大賞

Frankel×Sea The Stars×Kahyasi×High Line(Urban Seaの3×3)

 

◇2022年(2:35.71)

①(英)アルピニスタ (モリス×Mプレスコット ) G1を5連勝中だったイギリスの女傑

Frankel×エルナンド×Alzao×Darshaan(父父Galileo、母方にShirley Heights

②(仏)ヴァデニ(スミヨン×JCルジェ) 同年の仏ダービー

Churchill×Monsun×Unfuwain×Zafonic(父父Galileo、母父ドイツ血統)

③(独)トルカータータッソ(デットーリ×Mヴァイス) 前年の凱旋門賞

Adlerflug×Toylsome×Acatenango×Trempolino(Alya=Allegretta3×4、母母父ドイツ血統)

 

◇2021年(2:37.62)

①(独)トルカータータッソ(ピーヒュレク×Mヴァイス) 同年のバイエルン大賞馬

Adlerflug×Toylsome×Acatenango×Trempolino(Alya=Allegretta3×4、母母父ドイツ血統)

②(愛)タルナワ(スミヨン×Dウェルド) 同年愛チャンピオンS2着馬

Shamardal×Cape Cross×Dr Fong×シャーラスタニ

③(英)ハリケーンレーン(Jドイル×Cアップルビー) 同年愛ダービーパリ大賞セントレジャーと3連勝中

Frankel×Shirocco×ドクターデヴィアス×Be My Guest(父父Galileo、母父ドイツ血統)

 

◇2020年(2:39:30)

①(仏)ソットサス(Cデムーロ×JCルジェ) 同年ガネー賞勝ち。前年の3着馬。

Siyouni×Galileo×Green Tune×Miswaki(母父Galileo

②(仏)インスウープ(トーマス×Fグラファール)

Adlerflug×Tiger Hill×Konigsstuhl×Be My Guest(父母母Alya、母母父ドイツ血統)

ペルシアンキング(Aファーブル×ブドー) 同年イスパーン賞ムーランドロンシャン賞勝ち

Kingman×Dylan Thomas×Giant's Causeway×Lear Fan

 

◇2019年(2:31.97)

①(仏)ヴァルトガイスト(ブドー×Aファーブル) 同年ガネー賞、フォア賞勝ち。前年4着馬。

Galileo×Monsun×Mark of Esteem×Acatenango(父Galileo、母父&母母母父ドイツ血統)

②(英)エネイブル(デットーリ×Jゴスデン) 凱旋門賞連覇中の欧州最強牝馬

Nathaniel×Sadler's Wells×Shirley Heights×イルドブルボン(父Galileo

③(仏)ソットサス(Cデムーロ×JCルジェ) 同年の仏ダービー馬。

Siyouni×Galileo×Green Tune×Miswaki(母父Galileo

 

こうして毎年の好走馬を並べると、

いくつか見えてくる傾向がありますね。

 

傾向①:超重要なAllegretta(Urban Sea)の血

Urban Seaは欧州の最強サイアーであるGalileo、その半弟で一時期の欧州最強馬だった

Sea The Starsの母ですので、

その2頭のサイアーを通じてこの血を持っていた馬がほとんどです。

またAdlerflugは母母のAlyaという馬がAllegrettaと全姉妹という関係性ですので、

その血統を持つ馬を含めて、

実に馬券内馬の15頭中13頭を占めています。

 

傾向②:母方の近い位置にドイツ血統を持つ馬

近年はトルカータータッソの激走などもあり、

ドイツ血統と凱旋門賞の相性の良さは有名になってしましましたね。

それでも、母方の近い位置(母父か母母父)にドイツ血統を持つ馬の活躍が目立ちますし、

相性のいい血として今年も大注目ですね。

 

傾向③:フランス馬は仏ダービー馬が好相性、かつルジェ厩舎が鬼!

その他ではガネー賞も好相性。

凱旋門賞に出走させるフランス馬の重要ローテになっています。

 

傾向④:母方にShirley HeightsMill Reef)、ロベルト、ニジンスキーの血

これらの血を持っている馬も、よく馬券になっています。

次点でBe My Guestやジャイアンツコーズウェイなどの血も好相性。

 

勝ちタイムや馬券に絡んだ馬を見るとわかりますが、

やはりソットサスが勝った年は例年と比べ、

かなりレベルは低かったようですね・・・

 

その全弟で、日本ではG3しか勝っていないシンエンペラー。

応援はしますが、ここではちょっと家賃が高いのかな・・・?

という気も。

 

これらの傾向に合致する馬を重視して、

最終的な予想と馬券を後ほどUPしていきたいと思います(^^