【東サラ】2021年度募集馬評価㊷スマートチェインジの20

今回は東サラさんがすごい企画をしてきましたね。

 

まさか海外セールで購入した馬で、

2次募集を行うとは思いませんでしたよ・・・

しかもこの豪華絢爛なラインナップ

 

商売上手なクラブだなあと思います笑

 

私自身は出資するかどうかはまだ未定なのですが、

こうして毎年しっかりと募集馬を検討、評価する事で、

どんどん見る目が養われて来ているのを感じております。

 

つい先週も、世代の中で最も高評価した2歳世代の2頭(ルージュラテール&レッドラディエンス)がともに2勝目をマークしてくれました。

 

海外馬なので難しさはありますが、

勉強も兼ねて評価を行ってきたいと思います!

 

(※評価は完全に私の主観、感想なのであしからずご了承下さい・・・)

 

スマートチェインジの20(牝馬 国枝栄厩舎 英国産)

 

 

 

募集総額4,800万円

 

血統評価:B(※SS〜Cの5段階評価)

父:Kingman

母父:Smart Strike

母母父:Storm Bird

 

父のキングマンはイギリスが産んだ天才マイラーで、

産駒にもその天才的なスピード性をしっかりと伝える種牡馬

日本競馬でもグランアレグリアの引退後の最強マイラーの座を受け継ぐシュネルマイスターを筆頭に、

エリザベスタワーなどマイルを中心にスピード豊かな馬が活躍しています。

 

シュネルマイスターはキングマン×Soldier Hollow(Sadler's Wells系マイル〜中距離馬)×Highest Honor(グレイソヴリン系マイル〜中距離馬)×ドイツ血統という、

母系に底力を感じさせる血統構成。

自身はマイルや1800を得意としていて、2000は少し長いかな、という感じ。

 

同じ牝馬の好サンプルであるエリザベスタワーはキングマン×Doyen(Sadler's Wells系クラシックディスタンサー)×Big Shuffle(Bold Ruler系スプリンター)×シャーディーDanzig系のマイラー)という配合で、こちらもベストは芝マイル。

 

それ以外の活躍馬で言うと、

母父にミスプロ系を配した馬がスプリンターとして活躍していて、

モンゴリアンキング(母父Smart Strike)やクレマチステソーロ(母父Henrythenavigator)、ダノンジャスティス(母父アルデバランII)

といった馬がいます。

 

その観点からこの馬の血統を見ると、

母父はモンゴリアンキングと同じSmart Strike

母系はカタログにも記載の通りダートのマイル〜中距離名馬を排出している母系ですから、

ストロングポイントはパワーとスピード。

 

国枝厩舎はマイルでは一流の実績がありますが、

スプリント戦で強い印象のない厩舎なので・・・その点がミスマッチとしては少し気になります。

 

馬体評価:B(※SS〜Cの5段階評価)

 

馬体は、ボリューム感たっぷりのスプリンターの馬体ですね。

やはり血統のイメージ通り、パワーが豊富なスプリンターといった感じ。

 

そう考えると、すこしつなぎが寝すぎているのは気になりますね。

それ以外は動画でも前進気勢があって、牝馬らしい丸みも有っていい馬だな、

という感じはします。

 

しかし上記したとおり、厩舎イメージとの若干のミスマッチが気になりB評価としました。

 

総合評価:B(※SS〜Cの5段階評価)

 

いい馬だとは思いますが、

このタイミングでKingman産駒の募集となると、

どうしてもシュネルマイスターと重ねてしまいますね笑

(まあ、この馬は牝馬ですが・・・)

 

ただ、血統と馬体からは芝スプリンターなので、

スプリントの条件戦でどこまで上り詰められるか・・・という感じの馬に見えますね。