【ノルマンディー】2021年度募集馬㊸マルーンドロップの20

マルーンドロップの20

 

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牝馬  2020年4月4日生まれ

生産:新ひだか岡田スタッド  

栗東吉村圭司厩舎入厩予定

募集総額    960万円
1口出資額    24,000円

 

血統評価:S(SS〜Cの5段階評価)

 

父:ゴールドシップ

母父:コンデュイット

母母父:ヤマニンスキー

 

一口馬主募集馬の血統評価はレース出走馬の血統評価と違っていて、

やはり「出資コスト」というのが大きな要素としてある理由ですし、

長く付き合うという意味では厩舎との相性も大いに考慮すべき材料。

 

その点、この募集額でゴールドシップの産駒が募集された時点で、

まずは「目をつぶって買い!」という人が一定数いるだろうなと。

パッと見た時点で大人気になりそうだな、と。

その時点で一口出資馬としては高評価な理由です。

 

父のゴールドシップは言わずもがなの素晴らしい種牡馬で、

正直ここまでのポテンシャルを秘めた種牡馬になるとは思えませんでした。

 

とにかく長距離適性が素晴らしく、

その上で上級産駒は重すぎず、中距離でもスピード負けしない。

またノーザンファーム生産馬主流の現代競馬において、

これだけ主流から逸れたところから中長距離の一流馬を輩出してくるのですから、

まさにステイゴールド系の正統後継者とも言うべき種牡馬だと思っています。

 

産駒は比較的母父にスピードのある米国血統馬との相性が良さそうですが、

本馬母父がコンデュイットという事で、

欧州Darshaan系の種牡馬

セントレジャーキングジョージ制覇や、BCターフの連覇など素晴らしい実績を持つ一流馬で、来日してJCでも4着と健闘しました。

 

似た配合の馬としては万葉Sを勝って、

今年の天皇賞春にコマを進めたら面白そうなマカオンドール(母父がDarshaanで母母父がノーザンダンサー系)なんかと、近しい配合です。

 

※ただ・・・マカオンドールはバゴと同じ牝系ですので、

向こうの方が圧倒的に血統ポテンシャルはアリそうですが。。

 

 

馬体評価:A(SS〜Cの5段階評価)

 

単体で見ると馬体重は450とそこそこなものの、

かなり薄くてまだ力の無さそうな感じ。

 

ただ立ち写真はそんな感じですが、

この馬は動画で見ると上記のような懸念点はあまり感じず、

動きも良さそうに見えますね。

 

血統的にはステイヤーで、

2400〜3000あたりで良さそうかな?と思っている馬なので、

それを考慮するとほっそりした馬体も適正範囲なのかな、と。

 

ただネックとしては、

やはり仕上がりのスピードや2歳〜3歳戦では距離不足とかスピードで苦労するんじゃないかな?というところですね。

オークスに出てほしいのに、出走までこぎつけるのにかなり苦労しそう・・・みたいな。

マカオンドールは血統の割に仕上がり早の馬だと思いましたが、

それでも明らかに古馬になって花咲いてますからね。

 

総合評価:S(SS〜Cの5段階評価)

 

まあ不安は有りますが、

それでもこの価格でゴルシ産駒を攻められるというのは大きな魅力ですよ。

さらに言うと結構長期視点になってしまいますが、

スタミナがアリそうな馬で繁殖牝馬としても期待できる点も、

牝馬としてはプラスですね。